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黒留袖の色褪せ直し

お母様の黒留袖を出してみたら・・・

お子様の結婚式に向けて、お母様の黒留袖をお召しになる方が増えております。

長年、タンスに保管されていた黒留袖を点検してみると、黒地の部分が色褪せてしまったり、防虫剤などで変色していたり、汚れを取った形跡なのか、擦れていたりなどのトラブルのご相談が増えております。
 

今年の秋にまずはLINEにてご相談いただきました黒留袖の色褪せ直しについて。

丸やでは、LINEからお問合せをいただくことが多く、最初は、画像でのやり取りをさせていただいております。その段階では、LINEでの画像だけではわからないことが多く、実際にはご来店いただき、見積もりを取らせていただいております。

 

今回のご依頼は、黒留袖の一部のスレ直し。

前柄の上の部分と袖の三カ所、スレにより、白くなってしまっておりました。

なぜ、このような現象が起きているのかについては、職人の経験に基づき、お話ししておりますが、かつてお召しになったときに何かの要因で、擦ってしまい、そのまま放置してしまった・・・お手入れに出して綺麗になったが経年により、その部分が白く出てきてしまった・・・等々が考えられます。

 

その場でお預かりさせていただき、修復に長けている職人により、スレを綺麗に修復し、お手入れも併せて、跡形もなく綺麗に蘇らさせていただきました。
 

どの着物も同様に必ず治せるとは言い切れませんが、生地が弱っていなければ、大抵のものは綺麗にお直しすることができます。

ただ、この修復は、時間をかけて作業をいたしますので、日取りが決まった時点で、早めにタンスを開け、ご確認いただければと思います。

 

着物でお困り場合は、いつでもLINE公式ページからお問合せください。

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。