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【お悩みにお答えします】黒留袖はレンタル?それとも染め直し?

お母様の黒留袖、色褪せあしていませんか?

コロナが始まり、なかなか挙げられなかった結婚式もようやく、挙げられるようになってきたようで嬉しいですね。

そんな中、お問合せを多くいただく「黒留袖についてのご相談」。

結婚式が間近に迫ってきて、いざタンスを開けてみると・・・

 

「襟の辺りに線がくっきり・・・」

「小さな茶色いシミがあちこちに・・・」

「なんか色が褪せているよう・・・」
 

お母様の黒留袖を着る予定でいただけに、どうしたら良いかとお調べになられ、お問合せされる方が増えています。


皆様のお悩みは、多岐に渡りますが、代表的なご質問は

「母の黒留袖は現代にマッチしているのかしら???」

「母の黒留袖がなんか色褪せて見えるのだけれど・・・」

「シミは取ることができるのかしら???」

「母の黒留袖とレンタル、どちらがいいかしら???」

「全部揃っているのかよくわからない・・・」などなど。

 

実際には、お召しになる前提で、お問合せの後に当店にお持ちいただくことが多いのですが、お問合せだけの方のほとんどが、「お母様の黒留袖を直すか、レンタルにするか」でお悩みの方になります。

 

頭の中に「面倒だからレンタルでいいかしら・・・」「一回限りだし・・・」というお心をお持ちのようです。

 

お決めになられるのは、お客さまご自身なので、どちらが良いかはお客さまの判断になりますが、一つ、お伝えしたいことは・・・

 

もし、お母様が他界されていらしたり、結婚式には参列できる体ではないのであれば、お母様の黒留袖をお召しになることで、お母様もご一緒に式場でお祝いして差し上げられる気持ちになり、きっとお喜びになられるのではないでしょうか。

 

着物にはお持ちになっていらした方の思いが込められています。

それは、大切にしていただきたい、日本人が育んできた心の継承です。

お母様がお召しになられた黒留袖をご自身がお召しになり、そしてやがてお嬢様に受け継がれる・・・

 

喜びの場にご先祖様がみんなで祝福してくれていると思うだけで、幸せがもっともっと膨らむことでしょう。

 

お直しかレンタルかお悩みの時に、思い出していただけたら嬉しいです。

 

着物でお困りのことがございましたら、いつでもご相談ください。

 

 

 

 


 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。