コート襟の種類

コート襟あれこれ

着物のコート襟には色々な種類があります。

ここでは、どんな襟があるのかをご紹介いたします。

 

呉服店でコートの襟と言えば、「道行襟」が一般的になります。

こちらの襟のコートは、コートの生地にもよりますが、黒留袖・色留袖・訪問着~付下げ・小紋・紬とお召しになれます。

 

「都襟」は、昭和時代によく見かけた襟です。
 

「道行襟」に丸みをつけた形になり、柔らかい印象になります。
 

「へちま襟」は、ウールのコートによくみられる襟になります。

少しカジュアルな感じになります。
 

「道中着襟」は、普段着物におすすめの襟です。

寸法によりますが、羽織からコートにリメイクされる時などにオススメです。

 

「被布襟」は、3歳の祝い着も被布襟ですが、かつてお姫様などがお召しになっていたコートの襟になります。

上品で少し可愛らしく、訪問着や付下げにオススメの襟になります。

 

「菱襟」、こちらは比較的新しい襟になります。

「道行襟」が物足りないと思われた方は、ぜひお試しください。

 

「キモノ襟」は、「道中着襟」に似ていますが、趣向を変えたい方にオススメです。

 

「千代田襟」、こちらもウールのコート襟によくみられルエリで、昭和時代によくみられた襟になります。

 

着物は流行がないと言われますが、時代と共にコート襟も少しずつ変わってきています。

コートをお作りになるときのご参考になさってください。

 

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。