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夜咄の茶事での装い

冬の夜に行われる夜咄の茶事。

手燭と炉に籠る炭火の明かりだけでの茶事は、とても幻想的で、お茶のお稽古をされていらっしゃる方ならば、どなたも憧れる茶事です。

夜咄の茶事

お茶の世界では、先生によっても考え方が違いますが、基本、お茶事などの行事は、無地の着物になります。

無地の着物には、色々な地紋(柄)があります。

あまり目立ちたくない。。。とおっしゃる方はほとんど柄の無いものを選ばれますが、地紋もオシャレのひとつ。

最近は、細かい地紋のものが多くなっていますが、、、

桐竹鳳凰紋様(小)

桐竹鳳凰紋様(小)

夜咄のような、電灯もなく、柔らかい蝋燭の明かりで過ごすようなときには、特に、少し柄が大きく、ハッキリと地紋が浮かび上がってくるようなお着物が美しく映えてきます。
蝋燭の明かりだけでも美しい着物は、ご一緒される方の目も楽しませることができます。

自分のためではなくご一緒された方のための着物。。。お茶人として心に留めていただきたいひとつですね。

小葵紋様

小葵紋様

白生地でもハッキリわかる地紋は、染めればもっと美しく輝く色無地になり、帯でさらに引き立ててくれます。

桐竹鳳凰紋様(大)

桐竹鳳凰紋様(大)

どんな場面でも美しく映える着物は、着ている方をより引き立ててくれます。

無地という控えめな着物でも、地紋というオシャレを個性としてお選びになっていただきたいですね。

どんな地紋を選んだら良いか。。。どうぞご相談下さい。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。