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夏着物は何を基準にして選びますか?

便利、着心地、どちらを選びますか?

今年は、5月に夏着物を着たいほど暑くなり、6月は衣替えしたら、涼しくなったり、と天候が不順なようです。

これからの時期に着る着物をどう選んだらよいか、悩まれる方も多いことと思います。

汗をかくので、洗える着物が良い・・・とおっしゃる方
涼しく着心地が良いものを着たい・・・とおっしゃる方

洗える着物には、化学繊維以外に、木綿と麻の着物があります。

そこで、それぞれのメリット・デメリットをここでご紹介したいと思います。

◆洗える着物

①化学繊

メリット:汗をかいたら洗濯機で洗えること。シワが気にならないこと。
デメリット:カラダに熱がこもりやすく暑いこと。

②木綿の着物

メリット:汗をかいたら洗濯機で洗えること。汗をよく吸ってくれること。
デメリット:多少シワが気になること。汗が逃げにくいので、少し暑さを感じること。

③麻の着物

メリット:汗をかいたら洗濯機で洗えること。汗がつきにくいのでサラッとしていること。たたんで、霧をふいて押しをすれば一晩でシワがのばせること。
デメリット:シワが気になること。

着物は、何枚も重ねるために夏着物であっても空気の層ができます。
空気の層に風が通れば涼しく感じ、無風状態であればムレた感じになります。

 

洗えないですが、正絹の着物は、絽よりも紗の着物のほうが、風がカラダを通り抜ける感覚があるので、涼しく感じます。

 

それぞれに、メリット・デメリットがあるので、ご自身が最も気になる点を中心に選ばれるとよいかと思います。

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。