成人式の思い出

ママ振りとは・・・

私が成人式を迎えた頃は、1月15日が成人の日でしたが、今は1月の2週目の月曜と変わり、成人式に対する考え方も時代とともに変わってきたような気がします。

近年、丸やでもご依頼が増えてきた「ママ振り」。
「ママ振り」とは、お母様の振袖をお嬢様がお召しになることをいいます。

成人式は、お子様の成長を祝うためにあり、お子様のためにおばあさまやおかあさまが誂えてお作りになることが主でしたが、時代と共にレンタルが増え、そして現在は「ママ振り」の需要が高まってきています。

成人式をどのように迎えるか・・・それぞれのご家庭で成人式に対する思いもまちまちだと思いますが、近年は、お嬢様がお忙しく、和装小物を選ぶ時間も作れない・・・というご家庭もおありかと思います。

成人式は、人生の通過点ではありますが、やはり節目であり、ひと区切り、新しいスタートでもあります。

その頃を思い返してみると、私自身も違うことに重きをおいており、また、成人式は呉服屋の両親にとっても最も忙しく・・・「成人式」を迎える実感のないまま通り過ぎていってしまった・・・両親とゆっくり「成人式」の準備を楽しむことをしてきませんでした。反対に妹は、末っ子だったからでしょうか・・・写真撮りなど大騒ぎした覚えがあり、とても印象に残っています。その時に感じたことは、成人式にどのようにお祝いしてもらったか・・・成人を迎えるにあたってどんなことを考えていたか・・・など、もっともっとその時代を両親とともに大切に過ごせばよかったと思います。もう二度と来ることのない時代、それが成人式ではないでしょうか。それだけ、成人になるということは、心に深く刻まれる瞬間なのだと思います。


振袖をお作りになる、振袖をお借りになる、ご自身の振袖を着せる・・・それぞれの成人式がありますが、人生に一度きりの成人式。

おばあさまやご両親様は、どんな風に過ごしてほしいか、思いをいっぱい伝えて、お子様の心に残る成人式を迎えていただきたいなあと思います。

おじいさま・おばあさま、ご両親さま、家族みんなに祝福された成人式を過ごされたならば、今でなくても・・・きっとご両親に感謝なさり、また、お子様にも伝えていかれることでしょう。


14日は、平成最後の成人式です。

思い出に残る人生の1ページを綴っていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。