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振袖のお手入れ

早めのチェックがオススメです

先月、丸やのサイトをご覧になり、恩師よりいただいた振袖についてご相談にお出かけ下さいました。
 
最初にチェックさせていただくことは、お召しになる方ののサイズに合っているかの確認から始まります。
丸やでは、まず、ご本人の寸法を測り、その上で実際に羽織っていただき、寸法をチェックいたします。
 
お持ちになられた振袖は、恩師がお嬢様にお作りなったもので、とても大事にお手入れをされていました。振袖は、20年~30年経っているものが多く、そのままの状態でタンスに眠らせていることもあり、今回のようにキレに保管されているととても嬉しくなります。
大事にされてきた振袖には、汚れもあまりなく、サイズがピッタリだったので、シワになっている部分をキレイにさせていただくことになりました。
また、長襦袢は、裏の部分が35年もたっているので、黄色く(本来の絹の色)になっていたのですが、あまりお金をかけず、こちらも汚れを取るだけというお手入れとなりました。

その後、足りない和装小物(帯板や帯枕など)とバッグ&草履、髪飾りを、お任せいただくことになりました。

丸やでは、いつもコーディネイトを何パターンか、ご用意させていただいてご提案させていただき、お選びいただけるようにしております。
 
コロナの影響で、来店が難しい方には、オンラインでも対応させていただいておりますので、いつでもご相談下さい。

最後に、35年間、大切にされた振袖、恩師より受け継いだ振袖を自分も大切にしていかなければ・・・と話されていらっしゃったお客様。本当に良いものは、何年たっても色あせることはない・・・そして、お作りになった母の思いは、受け継がれていくものなのだなあ~と改めて感じた一日でした。

着物は心の財産です。いつまでも大切にしていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。