八寸帯と九寸帯の違い

涼しさを求めますか?

名古屋帯には、2種類の幅があります。

 

呉服用語で、八寸、九寸という言葉を耳にしたことはありませんか?

着物や帯の長さは、最近ではセンチで現すところが増えていますが、昔ながらのものさしを使用しているお店は、尺・寸・分で表しています。

つまり、八寸・九寸は、帯の幅(サイズ)のことを指します。

八寸幅の帯は、帯芯を入れずに仕立て、九寸幅の帯は、帯芯を入れて仕立てます。

そのため、夏の場合は、帯芯が入るか入らないかで、暑さに対するカラダの感じかたが違ってきます。

 

極端に暑がりの方は、特に重なりの多い帯の部分が、汗の原因となるために、「できる限り、涼しく」を中心に夏帯を選ばれるので、八寸幅の帯を選ばれる方が多いです。


基本、染め帯は九寸帯、織り帯は八寸帯と九寸帯の2種類があります。

夏帯をお選びになるときには、その点も考慮に入れるとよいと思います。


どっちなのかな~と思われたら、お問い合わせ下さいね。


 

 

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。