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【Q&A】七五三のお問い合わせ

お宮参りの着物は三歳で着ることができますか?

まだ、梅雨も明けていないのにもう秋の話し?
そう思われる方も多いことでしょう。
洋服ならば、直前の準備もできますが、着物はすべて手作業のため、少々お時間をいただかなくてはなりません。
最近では、ご注文でお作りになられる方も少なくなってきておりますが、お問い合わせは急増しています。
 
以前は、「セット物を扱ってますか?」というお問い合わせが多かったのですが、近年は、お宮参りに使用した着物を三歳で使いたいので、、、というお問い合わせが増えております。
 

「肩揚げ」「腰揚げ」ってなあに?

女の子の場合、「お宮参り」にお召しになった着物を3歳のお祝いで着ることができます。

「お宮参り」でお召しになった着物をお預りして、身長に合わせて「肩揚げ・腰揚げ・袖に丸み」を付けて、三歳用の着物にします。

10月の終わりから11月にかけて写真を撮られる方が多いので、9月にご身長をいただき、直しに入ります。

その場合、気を付けていただきたいことは、お誂えの場合、また既製品でもお値段の高いものは、袖が長くなっているので、「袖揚げ」も必要なことがあります。

また、お宮参りの初着には、下着の中に長襦袢の袖だけが付いています。3歳のお祝い着にする場合には、正式には、袖をつかって長襦袢(胴の部分は晒)を作りますが、袖を取って、下着に刺繍の半襟を付けて長襦袢の変わりにする場合もあります。
刺繍の半襟も別途ご用意いただくことになります。

三歳の時は、それ以外に下着を含めた和装小物・兵児帯・被布が必要になります。

このようにほんのちょっとのことのように思える「肩揚げや腰揚げ」にも、その情況によってそれぞれ違って参りますので、その点をご注意下さいね。

当店では、お電話やメールでは、その情況がよくわからないので、おおまかな予算のお話しかできません。詳しいことは、電話ではなく、実際にお持ちになりご相談されることをオススメします。


ご不安なとき、ご不明な点は、いつでもご相談下さい。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。