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 ◇◆◇日本の色◇◆◇

  日本の色とは、どんな色?あなたの色は・・・どんな色?

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 私たちは、色々な場面で、心を色で表現します。

生活の中に、人生の中に、色はとても大切なもの。

今回は、日本で生まれ育った「日本の色」をお届けします。

 

色には、それぞれ名前が付いています。

今、私たちはその色を見ると何色か、人に伝えることができます。

色の名前は、小さい頃教わったもの。

色を認識したのは、きっと生まれて目が見えるようになってから。

 

色は、「いろ」、「色」、「カラー」と使われます。

「いろ」は、形容詞の「うるは(麗)しい」、動詞の「うるほ(潤)う」の「うる」

から由来しています。

また、万葉集の中に「いろせ」「いろね」と兄や姉に対して敬意を表す言葉として

使われていたり、「いろも」のように恋する人の呼び名に使われています。

この言葉から、徐々に相手の女性の美しさをたたえ、美しいものに対する名称、

色鮮やかさ、そして色彩を指す言葉へと意味するようになったともいわれていま

す。

 

「色」は、上の「ク」が人を表し、下の「巴」が、人がひざまずく姿だと解釈さ

れています。

男女の色恋が見え隠れしているのでしょうか・・・。

他には、人の心が顔色に現れること、とも解釈されています。

 

そして、「カラー」は、ラテン語の「color」から由来しています。

 

古代日本語の色の名前は、基本的には、「アカ、クロ、シロ。アオ」の四種類

だったのです。(古事記にも使われています。)

 

この最古の色の名は、純粋な色の感覚を表す、真白、真赤、真黒、真青という、

専用の形容詞が付きます。

(今では、真黄色などと使うこともあるようですが、使い方としては間違いなの

です。)

そして、「アカとクロ」は明度、「シロとアオ」は鮮度を表しています。

 

アカは、「明(アカシ)」を同源とされ、光による名とも言われます。

火のアカ、炎のアカ、太陽のアカ、良く使われる言葉ですね。

ただ、赤色そのものは、ハニ(赤土の意味)、ニホフ(丹ほふ、赤く色づく)と

いう言葉があるように、古くは土の意味で使われていた「ニ」が「明」の「アカ」

ではないアカの一般名であったことから、顔料の名から生まれた言葉という説も

否定できないようです。

 

顔料→色彩が化学的に安定した物質を微粒子状に砕いたもので、 溶剤に溶

   けないものをいう。

 

クロは、「暗(クラシ)」と同源とみなさてきました。

クロに関係する言葉には、その他に、陰(クル)、早晩(クレ)、矇(クラマス)、

涅(クリ)があります。いずれも、「明」の対の意味です。

この中の涅(クリ)は、水底に沈んだ黒泥という意味ですが、やはり「アカ」と同

様に顔料の名から生まれた言葉という説があります。

 

シロは、「顕(シルシ)」と同源とみなされてきました。

「枕草子」(西暦1001年・作者:清少納言)の書き出し「春はあけぼの、や

うやうしろくなりゆく・・・」とあるように「次第に顕(あら)わになる」「明

るくなる」ことを「シロくなる」と表現していたのです。

シロは、清浄無垢、潔白を表し、神聖な色として昔から扱われてきました。

 

アオは、「漠(アオ)」と同源とみなされてきました。

漠然とした色という意味を持ち、非常に広い範囲の形容詞でした。

そのため、青・緑から灰色に至るまで含んでいたのです。

しかし、一説に、アオは、藍(アイ)と由来が同じなのではないかと言われ

ています。

藍は、古い時代から染料として使われてきました。そのため、藍=染料とい

う名称で呼ばれていたことを考えると藍という染料から生まれた言葉といえ

るようです。

 

 染料→水に溶けて繊維の中に入り込んでいくもの。

 

「日本の色」はこの四種類の色名から出発しました。

現在、私たちが知っている日本の伝統色の名前の実に7割近くが植物が起源

ですが、かつては、色として呼ばれていたわけではなかったのです。

紫・緋・緑(新緑の意味)・縹・・・と植物の名を呼び、色を例えていたので

す。それほど、植物が生活に密着していたのですね。

 

最初にご紹介しましたが、「色」という語源が現すように、日本人にとっての

「色」は、単に色彩のことを指すのではなく、人間関係やそこに生まれる感

情が大きく関わっていました。

昔の随筆、詩歌に「色」は多く登場しているのは男女の関係、人と人との関

係を色に例えて表現していたのです。

今でも心の中を色に例えたり、色によって表現したり・・・と自然に言葉が

でてくるのですから、昔からの「色」の考え方は受け継がれているのですね。

 

さて、現在人間の認識できる色は、一千万色あると言われています。

なんだか気が遠くなるような数ですが、色の名前は幾つでてきますか?

赤・白・青・黄・紫・緑・橙・・・・・多すぎて困っちゃう・・・。

 

 

◇◆◇  「日本の色」といえば何を思い出しますか?  ◇◆◇

 

「日本の色」というと、メルマガでも何度か登場しました「着物の色」。

私が、いつも悩まされている「日本の色」です。

 

小さい頃、12色のクレヨン・くれぱす・色鉛筆から始まり、色を重ねて新しい

色ができることを発見し、自然と色に親しんできたつもりでした。

しかし、「着物の色」の多さ、微妙な色の違い、何よりも、その色の名前を捜し

だすのには、いつも苦労しております。

 

色は時代を現すと申しますが、「着物の色」も同じ。

江戸・明治や大正時代の着物、戦時中の着物、そして戦後の成長期の着物、現在の

平和な時代。

江戸・明治のように平和で文化が花開いている時代には、明るく、大胆な配色、

戦争で大変な時代には、沈んだ色、平和だけれどもどこか殺伐とした時代には、

落ち着いた配色、色合いが流行の主流です。

七五三の着物も、かつての鮮やかな赤や黄色から、今では淡いピンクや黄色、紫

や黒といった配色になっています。

小さい頃から育てられていく色の考え方・見方がどんどん変化していくのは、時

代が変われば当然のことなのでしょう。

 

ただ、忘れてほしくないことは、「日本の色」は日本という国から生まれた色

であり、その基は、自然から生まれた植物や土が多いということ。

中国語では鉱物から、またフランス語では食べ物に由来する名前が多い、と

いうように、それぞれ国の基が違っていることを知ることも大切です。

日本でも、沖縄の紅型のように艶やかな色と、北海道のように藍色を主とし

た色の違い、その土地にあった色があるのです。

 

「色を重ねる」「色を合わせる」・・・おしゃれの楽しみのひとつです。

生活の中に、色を楽しむ時間、色を考える時間、ほんのひととき、「日本の色

」に触れる時を過ごしてみてください。

忘れかけていた色がよみがえってくるかもしれません。

新しい色の発見があるかもしれません。

色は、心を照らしてくれるものです。

今日のあなたの色は決まりましたか?まだの方はどうぞ鏡の前へ。

あなたの幸せ色、きっと見つかりますよ!

 

 

Web

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