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9月22日(月)〜27日(土) 伊勢型小紋の会

 

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 ◇◆◇言い伝え◇◆◇

  言い伝え、ことわざ、迷信、俗信・・・昔の人がこだわる理由は・・・

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「言い伝え」、祖父母や父母に小さい頃から教えられていたこと。

なぜかはわからないけれど、幸せをもたらしたり、不吉だと言われたり・・・と

時代を超えて受け継がれてきたもの。

今回は、時代とともに変化する、「言い伝え」をお届けします。

 

「言い伝え」とはいったい何でしょうか?

辞書を引いてみると、「何代もにわたって人から人に口づてに伝えられてきた話し・伝説」とあります。

そう、何代にもわたって人によって伝えられてきたもの。

「言い伝え」は、文化や風習によって生活の中から生まれたもの。

そのため、庶民の生活から生まれた言葉であるといわれています。

「言い伝え」は、伝承であり、迷信・俗信・ことわざであります。

古くから人々によって伝えられたことには、迷信のように科学的根拠がなく、社会生活に支障を来すことの

多いとされる信仰のものもあり、俗信のように日常生活を左右するものとして、世間で広く信じられてきた

「言い伝え(禁忌(きんき)・予兆・占ト(せんぼく)・呪術(じゅじゅつ)・ことわざ・憑(つ)き物・妖怪など)」もあります。

   禁忌・・・忌みはばかって、禁止されている事柄。タブー。

   占卜・・・うらなうこと。うらない。

   呪術・・・非人格的・超自然的な存在にはたらきかけて、種々の現象を起こそうとする信仰と慣行。

   憑き物・・・人に取りついて災いをすると考えられている動物などの霊。もののけ。

         これに取りつかれると、精神に異常をきたすといわれる。狐憑き・犬神憑きなど。

また、昔から人々の間で言い習わされた、風刺・教訓・知識・興趣(きょうしゅ:楽しく愉快に感じること)

などをもった簡潔な言葉、「ことわざ」としても受け継がれています。

 

私たちは、小さい頃から、そんな「言い伝え」を気にして生活してきました。

例えば、ご存じ、「茶柱が立つと縁起がよい」という言い伝え、最近コマーシャルでも放映されていますね。

この言い伝えの根拠は、古事記の中にあります。

大国主命(おおくにぬしのみこと)が須勢理姫(すせりひめ)を妻に迎え、宮殿を建てる時、石にしっかり

と柱を立てたという話しから、柱を立てることは威勢が良く元気が良いことの象徴とされ、吉事となりました。

やがて、諏訪神社の御柱祭りのように神事として柱が中心とする祭りが各地でみられます。

家を建てるときに行われる棟上げ式もそのひとつのようです。

縁起がよいと言われている事は、偶然とは判っていてもついつい期待してしまいますよね。

その反対に、「霊柩車に会ったときには親指を隠せ」という言い伝え、小さい頃必ずしていましたっけ。

(昔は、「道で葬式に会ったら、親指を隠せ」だったのですが・・・)

この言い伝えは、死んだばかりの人の魂は、まだ成仏できずに漂っていて、スキがあれば生きている人をい

っしょに黄泉(よみ)の世界へ連れて行こうとする、という誘いを断るために生まれた言葉。

親指を隠すということは、拳を握りしめていること、「気」を充実させてパワーを高めるポーズだったのです。

「気」によって死者の霊から身を守ったのですね。

特に昔は、今のように医学が進歩していなかったために、人はあっけなく亡くなり、乳幼児に亡くなること

が多かったことから、死に対する恐怖、霊の存在を身近に感じていたのでしょう。

 

こんなに科学も医学も進歩しているのに、今でも「言い伝え」は守られ、信じられ、気になっています。

そこには、科学や医学では証明できない事にもかかわらず、めぐりあわせ、時の運という言葉に何か根拠を

見出したいと思っているのかもしれません。

縁起がよいことに出会えば心がはずみ、縁起が悪いとされることは気にかかるのです。

できることなら、「何事もなく幸せに暮らしたい」と願うのは当たり前のこと。

今も存在している「言い伝え」は、歴史の中で揉まれて生き残ったものであり、祖先が信じてきた習俗や慣

習が、知恵となり、熱い気持ちとなって残されているのではないでしょうか。

 

私は、今年、「申(さる)年に梅干しを漬けるとよい」「申年の梅干しは体にいい」という言い伝えを信じて、

漬けないでおこうかと迷っていた梅干しを漬けました。

意味は、「平安時代に村上天皇が申年に漬けた梅干しと昆布入りのお茶を飲んで病気を治した。申年

は梅の不作年と言われ、貴重品扱いされたため。」ということ。

「病が去る」という語呂合わせも加わっています。

生活の中に、ふと気が付くと、縁起を担いでいるんですね。昔人間なのかもしれません・・・わたし。

 

 

◇◆◇  「言い伝え」といえば何を思い出しますか?  ◇◆◇

 

先日、O様からご質問をいただきました。ありがとうございます。

 

質問:これまで取り上げられたテーマに関連して、是非お尋ねしたいと思っていたことがあります。

   それは木や花についてです。確か、これまでに桜、枇杷、向日葵などがありました。

   美しさと同時に薬効もあると信じられています。それなのに「庭などに植えてはいけない」という考

   えが、昔の人たちに強かったのはなぜでしょうか。

 

「言い伝え」の中には、禁忌(きんき)といって私たちの常日頃の行いを、ある特別なものから区別して、それに触れることを恐れたり、避けようとする考えや行いがありました。

日本古来の言葉では「忌(い)み」のことをいいます。(現在はタブーともいいます)

この「忌み」には、清浄と穢(けが)れの二面があります。

清浄であり、神聖であるためには、その「尊さ」を犯してはいけないとという面。

そして、不浄であり、穢れているために、近づいたり、触れたりしてはいけないという面です。

先の考えは、禊(みそ)ぎやお祓いをしたり、服装を改めたりという神業、お祭り、お正月などに行われる

ことをいいます。

後の考えには、私たちの日常生活において、穢れているものに触れないようにするものとして、黒不浄と赤不浄の二つがあります。

黒不浄は、「死の忌み」のことで、死者の家を穢れの対象として、接触を避けようと昔からの言い伝えが守られています。

また、赤不浄は、「血の忌み」のことで、お産とか月経に関係する言い伝えが今も守られています。

 

今回のご質問の「庭に植えてはいけない」ものは、黒不浄に当たるものが多いようです。

「枇杷」は、大木になる上に、常緑樹(冬でも葉を落とさない木)なので、庭に枇杷を植えると、家は枇杷の木でいつも日陰となり、家には日は当たらない事が多くなってしまいます。

そのために、家の中が湿りがちで衛生上好ましくないこと。

枇杷はもともと、温暖な気候が適しており、日本では生長が遅く、植えた人が死ぬ頃に実が成るとも言われているので、言い伝えが残っています。

「桜」はすぐ散る、椿もそれに似た考えで、花が落ちる様が首切りに似ていることから。

「向日葵」は、火まわりという語呂合わせから、ツツジは、「ひがまわる」と言われているが、花の色から火

事を連想しています。

語呂合わせには、他に「桐」や「梨」が揚げられます。

「寝たきり」「それきり」「着たきり」、「財産なし」・・・

どの言葉にも、後ろに潜んでいる「死」の影があります。

先にも触れましたが、薬効というプラス面よりも「死の忌み」のマイナス面を気にかけてしまうのが人間と

いうことのようです。

 

難しいご質問で、お答えになっているか、少々不安でありますが・・・(^^;)

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

これからも、色々なご質問にお答えしていきたいと思っております。

 

次回は、「なんで昔はこんな事していたの〜」「これってどんな意味あるの〜」をお届けします。お楽しみに!

 

<追伸> 10月26日は十三夜です。日本だけの風習で、昔から、十五夜とともに伝えられています。

     十五夜をみたら、十三夜も見なくては行けないという言い伝えがあります。(片月見)

     昔の人は、片月見は災いが起こるといって忌み嫌いました。

     これは、「片方の体が言うことを利かなくなる」という迷信や、夫婦仲が悪くて、一緒に月見がで

     きないことが離婚に繋がると考えられていたからです。

     十三夜は、名残の月とも言われ、秋がグンと深まる時期です。

     どうそ、お月見で、風邪など召されませんように!

     十五夜のように、きれいに見られるといいですね。

 

 

   

   

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