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◇◆◇[上布]◇◆◇

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 「上布」、細い麻糸を平織りした、上等の麻布、「上布」。

 現在は、「宮古上布」「八重山上布」「近江上布」「能登上布」と、高価な反物として知られている

 「上布」。

 麻糸を取る麻の種類には、芋麻(ちょま)、亜麻、大麻などがあるが、日本では古くから苧麻を原料

 としてきた。

 

 「上布」には、それぞれの歴史がある。

 記録として一番古く残っているのは「能登上布」。

 祟神天皇の皇女が滞在した時に娘達に機織りを教えたのが始まりという伝説が残っている。

 日本書紀には、「能登国の桑麻損じたるが故に今年の調、十分の七を免ず」という記述があり、

 祟神天皇より少し後の時代にはなるが、桓武天皇の時代には苧麻が盛んに栽培されていたようだ。

 

 崇神天皇・・・http://www.ffortune.net/social/people/nihon-pre/suzin.htm

 

 次に歴史に登場するのは、「近江上布」。

 鎌倉時代に京都から高宮(たかみや・現彦根市)へと移り住んだ職人が、農業をするかたわら麻織物の

 技術を伝えたのが始まりとされる。

 永禄元年(1558年)犬上、愛知、神崎、蒲生、などで生産されたものが近江商人によって全国に

 販売され名を高めた。

 

 「宮古上布」の歴史は、約400年前の天正年間(1573〜1592)ころから。

 宮古上布の始まりといわれる「綾錆布(あやさびふ)」(美しい模様の入った錆色(青色)の上布)を

 はじめて織った人が稲石(いないし)。

 夫の出世に感謝し、お礼に琉球国王に織って献上したことから始まった。

 

 「八重山上布」の歴史は定かでないが、概ね薩摩の琉球支配(1609年)前後と想像されている。

 

  「宮古上布」「八重山上布」には、悲しい過去がある。

 琉球王朝時代から施行されてい税制、人頭税の実施に伴って献納布制度が確立したことである。

 これは、約300年(1600年頃〜1903年頃)もの間、役人の監視のもと税として織り続けられて

 いたのである。

 島の女性が命がけで織られていた「宮古・八重山上布」は、幾多の悲惨な悲劇を生みつつも、

 結果として精巧ですがすがすがしく美しい織物が作られ、今日継承されている。

 

 いくつもの歴史をそれぞれが刻んで今日に継承されている「上布」。

 その歴史の重みを知ったとき、私たちにも受け継がなくてはいけないものがあることを知るのでしょう。

 大切なのは、どんなものでも残したいと思うからこそ、今、存在しているということなのです。

 思う気持ちが歴史を刻んでいく、私たちにもそんな心の歴史を刻むことができるのです。

 お互いの歴史を大切にできたなら、私たちはきっと毎日が和んだ気持ちになるでしょう。

 

  人頭税・・・http://sky.zero.ad.jp/~zbm66083/text/slave.htm

 

 

◇◆◇  「上布」といえば何を思い出しますか?  ◇◆◇

 

  「上布」といえば、家の中で長い間、眠っていた着物を思い出します。

  着物を着る機会が多くなってきたとき、茶箱の中から見つけた色の変わった「上布」。

  方側だけ褐色になってしまっていたのです。

  柄はすてきなのに・・・と悲しんでいたところ、「麻なのだから、晒してみては?とのアドバイス。

  早速、色柄もの用の漂白剤に晒してみると・・・きれいに変色した部分がなくなりました。

  「麻」はとても重宝です。

  暑い夏、汗をかくことが多く、シミにもなりやすい。

  だからこそ、お手入れが簡単な「麻」が生まれたのでしょう。

  しわになるのが、たまにきずですが・・・やはりこれも昔の人の知恵なのでしょうね。

 

 

◇◆◇  「上布」についてHPをご紹介  ◇◆◇

 

  宮古上布のHP。色々な情報が掲載されています。

   http://www.geocities.co.jp/Milano/4258/galerie/00.html

 

  近江上布のHP。見学したい方はこちらから。

  http://www.biwa.ne.jp/~shigatex/kotoh/kengaku/kengaku.html

 

  能登上布の世界のHP。歴史も掲載されています。

   http://www8.ocn.ne.jp/~notojofu/menu.html

 

  八重山上布についてはこちらから。

   http://w1.nirai.ne.jp/okikousi/crafts/yaeuama.htm

 

 

   

   

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