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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[打ち水]◇◆◇ 京都議定書が結ばれ、環境問題が表面化してきたこの頃・・・ ひとりひとりの力で、できることを考えてみませんか? ---------------------------------------------------------------------- 私たちは、昔から、当たり前のよう涼をとる方法「打ち水」を続けてきました。 でも、最近は、夏のイベントになりつつあって・・・都会の日常ではなくなっています。 今回は、昔の人は偉かった 「打ち水」をお届けします。 「打ち水」とは、庭や道路などの屋外に水を撒くこと。昔からあった日本の風習です。 「打ち水」が、いつから始まったのか・・・歴史に刻まれた記録はありません。ただ、 茶道の世界では、三露(さんろ)として 茶事で 、席入り前・中立ち前・退出前の三度に」 わたって露地にまく「打ち水」が季節を問わず行われてきました。 茶道の世界では、お稽古の時もさることながら、茶会や茶事にてお客様を迎えるとき、 亭主(主催者)側は、すべての準備が整い、客人を迎える状態になって初めて玄関に「打 ち水」をします。客人は玄関に水が打ってあることを確認して、茶会や茶事を行う家に 入っていく・・・という暗黙の決めごとがあります。亭主も客人もそれぞれの心遣いか ら生まれた「打ち水」です。 そして、その中には、「打ち水」によって「清める」・・・という意味が込められていま す。おもてなしの心から生まれたものなのでしょう。 京都でも、ある時期まで町中では、「打ち水」が行われていました。毎朝の日課として、 早朝から家の前を掃き、水を撒く風習がありました。各人の家が前を掃き、水を撒くこ とによって、町内が・・・京都の道路が清められる結果となっていたわけです。ただし、 道路の凍る真冬はお休みだったようですが・・・。そして、夏は、朝だけでなく夕方に も水を撒き、涼しさをよんでいました。自然と共存しながら生活していた時代です。 1960年代は、バケツに水を汲み、ひしゃくで水を撒き、1970年代には、ホースを使って 水を撒く光景があちこちで見ることができたといいます。今でも老舗の店先では朝夕と 「打ち水」をしている光景を見ることができます。 さて、東京は・・・と申しますと、近年イベント化しつつある「打ち水」。ほとんどの道 が舗装され、土埃を沈めるために「打ち水」をする必要がなくなり、今では、あまり見 ることがなくなっています。 それでも、芝浦や汐留を始め、東京のあちこちに高層ビルが建ち、ビルはもちろん、ほ とんどの家で夏はクーラーを使用。都会におけるヒートアイランド問題は深刻化してい ます。 ヒートアイランド現象 → 都市部の気温が郊外と比較して高くなる現象 東京の各地で「打ち水」が見直され始めたのもここ数年のこと。 本当にそんな効果があるのかしら・・・と疑問を持ちながら、ニュースをご覧になって いる方も、いらっしゃるのではないでしょうか。 確かに、「打ち水」の時間帯によって、その効果のほどは違っていますが、京都の町家に ついてご紹介したときも、水を撒くことによって空気の流れを作って、涼をとっている 記事をご紹介しましたように、確実に気温を下げる効果はあるようです。 データーからは、約 2度ほど、地上の気温が下がったとか・・・消費電力も4%ほど少な くなったとの報告もあります。 前日の風呂の残り水を使って、「打ち水」とは、いかないまでも、朝や夕方に家の前だけ でも、「打ち水」を心がけることは環境にとって大切なことのようです。 便利な生活を得るために失いつつある環境・・・「打ち水」は、ただ水を撒くという行為 だけでなく、「打ち水」することによって、私たちがその「涼しさ」をどう感じるか。そ の結果、伝統文化が見直され、昔ながらの感じてきた涼しさ・・・風鈴の音によって感 じる涼しさ・・・浴衣を着て感じる涼しさ・・・気持ちの中から生まれてくる涼しさを 思い出していただけたら・・・嬉しいです。 私たち日本人は、昔から環境を考えた生活をしていたことを・・・ ◇◆◇ [打ち水]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「打ち水」といえば、まだほとんどの家にクーラーがなかった時代を思い出します。 なんていうと、私すごく古い人間かと思われてしまうかもしれませんが・・・。 夏の暑い日には、当たり前のように朝、家の前の掃除をすれば「打ち水」をし、夕方涼 しくなれば、庭に木々に水をあげるのと一緒に玄関先にも「打ち水」。夏には「打ち水」・・・ それが当たり前の毎日。ホースなんてなかったときには、バケツに水を汲んで「打ち水」。 今では、ほとんど見ることのなくなった光景です。 いつから、「打ち水」をしなくなってしまったのか・・・と考えてみれば、きっと、家に 庭がなくなってきてからではないかと思います。子供たちの夏休みの仕事・・・今は「お 手伝い」なんて言葉、無縁になってしまっているかもしれませんが、「夏のお手伝い」と いえば、庭の草むしりや木々に水をあげたり、「打ち水」をしたり・・・お母さんと一緒 に「水をあげる」ことが楽しくて・・・また、水をまくと涼しくて・・・クーラーがな いのですもの、そんなことでしか、涼がとれなかったのですよね。 とても懐かしい時代です。 今では、アスファルトに囲まれ、庭が減り、土を見ることが少なくなり・・・「打ち水」 はイベントになってしまいました・・・朝や夕方に、水をまく・・・そんな習慣が、ま た始まったら、少しは環境にやさしい、環境を考える日本になるのでは・・・もっとも っと市民レベルの活動ができたら、いいですね。 まずは、家の前の「打ち水」から・・・
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