着物専門店「丸や呉服店」着物専門店「丸や呉服店」

12月1日(月)〜6日(土) 栗山工房・紬展

 

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◇◆◇[熨斗(のし)]◇◆◇

「熨斗」、贈り物のときに使うもの・・・と思っていませんか?

「熨斗」のついた言葉・・・意外とあるのですよ!

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「熨斗」、贈り物をするとき、いつも迷ってしまうのよ〜

どんな「熨斗」をつけたらいいのかしら・・・どう書いたらいいのかしら・・・

今回は、迷ったときの参考にしてね・・・「熨斗」をお届けします。

私たちが普段使っているもの「熨斗」という名の由来には2つの説があります。

そのひとつは、もともとは「うっと」と読み、現在のアイロン、昔でいえば火の

熱で縮んだ布をのばす道具「火熨しごて」のこと。衣服のシワをのばすので「伸

(の)し」というようになったという説。

もうひとつは、伸(の)し鮑の製法があわびを伸して作られることから「伸した
鮑」→「熨斗鮑」となり、やがて省略されて「熨斗」となったという説です。

伸し鮑の作り方は、鮑をかつら剥きに長く切り伸ばして、生干しにして木槌で叩

いて伸ばし、藁の筵(むしろ)の上で天日にさらし、乾燥干しにして仕上げます。

日本は、四方を海に囲まれていたため、昔から海の幸に恵まれ、特に鮑は大切な

食べ物だったので、神様への献上品として昔からお供え物に用いられていたので

す。日本書記によれば、約 2千年前、内宮が伊勢に鎮座した後、倭姫命が伊勢神

宮への御贄の地(御供養を採る所)を捜し、国崎に立ち寄られ鮑を採る海女と出

会い、その美味に感銘し、ここを御贄の地としたことが記されています。そのこ

とがきっかけで、伊勢神宮に鮑が奉納されることになったいわれています。(現在

でもその神事は続けられています)伸して干した鮑は、栄養価が高く長持ちする

ことから中国では長寿の薬として重宝され、日本では「伸し」=「延し」と同音

であることから、長生き・長寿・永続の意味を持ち、中世には武士の出陣や帰陣

の祝儀に、戦場では貴重な保存食に用いられたそうです。

贈答品としての鮑。この考え方は、古代中国の贈答品が「干し肉」であったこと

からヒントを得たとか。なんと中国に乾燥鮑を輸出していたのだそうです。鮑の

優れた点は、貝殻は薬や工芸品の材料になり、鮑を使って真珠を取ることもでき、

そしてその実は高い栄養価。利益をもたらすお宝とでもいいましょうか。でも、

なかなか生の鮑は高価だったようで、乾燥させ薄く伸ばして細切りにすることに

よって、贈り物に添えていたようです。

今では、「熨斗鮑」をセルロイドや樹脂でできたものとして置き換えられています

が。

少し話がとんでしましましたね。

さて、贈り物の鮑ですが、そのまま贈られたわけではありませんでした。お供え

ものや贈りものは、ひとつ・・・ということはありませんでしたから、束ねるた

めに和紙で包み、上から数本の白い紙縒りを束ねたものを丸結び(現在の結び切

り)してお届けしていたのです。

和紙に水引き・・・昔から登場していたのですね。

現在使われている「熨斗紙」は、鎌倉時代から室町時代にかけて定められた宮中

の行事における礼法が起源となっています。その当時の礼法によると、結び方は

丸結び(現在の結び切り)。今で言う水引は白一色。包みは、弔事は白和紙のみで

結びを下に垂らし、慶事は白和紙の下に赤く染められた和紙を用い結びは上へ跳

ね上げていました。そしてお祝いものだけに「熨斗鮑」が添えられたのです。

添え方は、長方形の色紙を細長く上を広く下を狭く六角形に折りたたみ、その中

に「熨斗鮑」を小さく切って張ったといいます。今私たちが使っている「熨斗紙」

を見てみると、水引の右上にあるものがそれに当たります。

江戸時代には、武家社会にも慶弔の儀式が取り入れられ、新しい贈答の習慣が生

まれ、水引の色によって慶弔を分けるようになります。明治時代には庶民にも贈

答の習慣が取り入れられ、もっと簡略化されるようになり、「熨斗鮑」も擬似化さ

れ「干し鮑」の変わりに「金封」が用いられるようになりました。そして「折り

熨斗」へと変わっていきます。やがて大正時代になると印刷技術が発展し、水引

も熨斗もデザイン化された現在の形に近くなっていたのです。

「熨斗」を付けるとは、より丁寧に贈ること。昔からの贈り物の心得が今でも続

いているのですね。かつて神事のお供え物であった「熨斗鮑」。その由来を知るこ

とによって「熨斗」の重みも違ってきたように感じます。いつも感謝の心を・・・

大切にしていきたいですね。

◇◆◇ [熨斗]といえば何を思い出しますか ◇◆◇

「熨斗」といえば、やはり贈答品には欠かせないもの。商売柄、お付き合いによ

って、色々な場面に直面するので、私にとっては、とても神経を使うものであり

ます。

みなさんは、どんな場面で「熨斗」を使いますか?

結婚祝い?喜寿のお祝い?内祝い・・・などなど、本当に色々な場面があります

ね。一般的な場面では、インターネットでも簡単に調べることができるのですが、

イレギュラーな場面では、悩むこともしばしば・・・そんな方のために今回は、

ワンポイントレッスン。

一番のポイントは、結び方による水引の違いですね。

水引には、一色のものもありますが、ほとんどのものが二色。慶事には紅白や金

銀などが用いられ、弔事には紅白や銀白などが用いられています。そして問題は、

結び方。

蝶結びは婚礼以外の祝儀全般に用いられます。何度も結んだり解いたりできる結

び方のため、「喜ばしいことは何度もあっていい」という意味を持っています。だ

から祝儀用に用いられます。

また、結び切りは、水引を細(こま)結び=真の結びにして、二度と解けないく

らい固く結ぶことによって「二度と繰り返してほしくない」という意味がこめら

れています。だから婚礼と弔辞全般に用いられます。

意味がわかっていると、病気見舞いのときや内祝いのときなどに、どの熨斗紙を

使えばよいかわかりますね。ご参考になさって下さい。

ところで、着物の柄にも「熨斗」は用いられていますね。お祝い事のために着る

着物に染められています。着物に染められる柄は「束ね熨斗」といって「干し鮑

を細く切って束ねたもの」を表しています。ご縁を永遠に大切に延ばしていただ

きたい・・・という願いがこめられているのです。

色々なところで「熨斗」は使われています。そうそう、風呂敷にもありました。

「熨斗」は、昔からお祝い事に欠かせなかったということのようです。みなさん

も、「束ね熨斗」を見かけたら、ちょっと思い出してみてくださいね。おめでたい

「熨斗鮑」のことを・・・

 

 

 

 

   

   

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