日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[立春]◇◆◇ 春の訪れ、「立春」 まだ寒くとも、なんとなく春を感じてきませんか? ---------------------------------------------------------------------- 1年の中で一番寒い・・・と思ってしまう2月。 でも暦の上では、もうすぐ「立春」ですね。 今回は、もうすぐ春ですよ〜「立春」をお届けします。 「立春」とは、 24節気のひとつのこと。24節気はもうすでに何回かご紹介してい ますね。節分を基準として 1年を24等分し、1等分を約15日にごとに分けた季節 のことをいいます。その区分の日に季節にあった名前が付けられていましたね。 そのひとつが「立春」です。 「立春」は、冬至と春分の間の 2月4日頃をいいますが、この日から雨水(2月 19日頃)までを「立春」ということもあります。 飛鳥時代に中国より暦( 24節気)が伝わり、日本では「立春」を年の初めとする 暦が作られるようになりました。この暦は、明治時代の改暦まで続いていたので、 今でも年賀状には「新春」とか「初春」という言葉が使われているのです。そう、 昔は、正月と「立春」は同じ頃。重なることもあったのです。 正月と「立春」は、同じ頃・・・とは、疑問に感じる方もいらっしゃることと思 います。新暦である今ではピンとこないかもしれませんが、旧暦では、年によっ て新年になる前に「立春」がくることがあったのです。これを 「年内立春」とい います。旧暦独特の現象で、今でも数年に一度は年内立春になります。この現象 は、一ヶ月を月の満ち欠けをもとにして決めてゆく暦の上ではまだ「師走」( 12 月)なのに、太陽をもとにした 24節気では早々と「立春」になってしまうことが あったから起こったこと。 ちょっと詳しく解説すると、太陽をもとにした 24節気は、日照時間の一番短い当 時から数えて、小寒・大寒・立春と「立春」は四番目に当たります。 24節気はひ とつの区切りを 15日としているので、立春は冬至から約45日後になるわけです。 その一方、旧暦は、約 29.5日である月の周期から決められていましたね。それに よると 12ヶ月は約354日。太陽の暦より周期が短いため、ある年と翌年の立春の ズレは約 11日。それを続けていると年ごとに季節とのズレがどんどん大きくなっ てしまうので、約 3年に一度、閏月といって1ヶ月まるまる増やすことにより調 整したのですが、どうしても、閏月がある年は 1年の日数が約29.5日延びること になります。 その結果として 1年の間に1月と12月に2回「立春」がきてしまうことがあった り、 2回「立春」が来た翌年は、年内に「立春」が来なかったり、年の終わりに「立 春」が来たりという現象が起こってしまったのです。 平安時代にも「年内立春」に迷った人がいたのですよ。 在原元方(在原業平の子息)がその人。古今和歌集の巻頭にこんな歌が残ってい ます。 年のうちに 春は 來 にけり 一年(ひととせ)を 去年(こぞ)とやいはむ 今年とやいはむ 「年が明けないうちに立春が来てしまった。年が明けてからは、同じ 1年のうち である立春から大晦日までの間を去年と言おうか、今年と言おうか」という意味。 年が明けていないのに「立春」とは、春を感じたくても感じられなかったでしょ うね。 さて、「立春」は 1年の始まり・・・と申し上げましたが、現在でもそのことは色々 なことで残っています。「立春」から数えて 88日目を「八十八夜」。210日目を「二 百十日」。 220日目を「二百二十日」と呼びます。「二百十日」や「二百二十日」は、 農家にとって三大厄のひとつであり、天候が悪く、台風の来る頃をさします。 そして、「立春」を過ぎて初めて吹く南からの強風を「春一番」と呼びますね。 ◇◆◇ [立春]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「立春」といえば、気分はもう春。ちょっとした季節の変化にも春を見つけたい 気分になりませんか? 春の気配・・・皆さんはどんなときに気配を感じるでしょうか? 梅が咲いてきたら? 霜が降りなくなってきたら? 春の野菜(ふきのとうなど)が店先に並んだら? 花のつぼみが膨らんできたら? 住んでいらっしゃるところによっても感じ方も違ってくるかと思いますが、私は、 梅が咲き始めたら春を感じます。近くには「池上梅園」もあり、春が待ち遠しい ですね〜 ところで、東洋と西洋では四季の区切りが違うのですが、ご存知ですか? 東洋は、前述にもあるように「立春から立夏まで」を春としていますが、西洋で は「春分から夏至まで」を春( Spring)としています。約1ヶ月半のズレが生じ ているのです。だから「立春」を春・・・といっても西洋ではなかなか理解でき ないとのこと。面白いものですね。 四季折々を感じられる日本・・・今年も春を存分に感じてくださいね!
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