日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[お茶漬け]◇◆◇ 私の大好物・・・「お茶漬け」 ちょっとお腹が空いたとき、飲んだ後、受験の夜食に・・・さいこ〜です! ---------------------------------------------------------------------- 「お茶漬け」というと、最後の締め・・・と思うのは、お酒が好きだから? 「お茶漬け」は、日本の食文化のひとつとして、変化し続けていますね。 今回は、やはり大好き、「お茶漬け」をお届けします。 「お茶漬け」の歴史は、平安時代に遡ります。貴族は、冷たいご飯にお湯をかけ て食べていたとか・・・「湯漬け」と呼ばれていました。「枕草子」や「源氏物語」 でも紹介されています。また、鎌倉時代には、貴族ではなく武士が食べていたと いいます。 室町時代になると正式な宴会(本膳料理や精進料理)でもでていたようです。そ の料理は、芳飯(法飯とも書きます)といい、白飯または混ぜご飯に七種類の具 (主に野菜類)をのせ、その上からだし汁をかけた料理でした。現在でも、長野 県の善光寺や沖縄の菜飯(セーファン)という芳飯に似た料理が残されています。 茶の湯でも、最後、ご飯にお湯を入れてタクワンでお椀をキレイにする・・・と いう作法がありますね。初めてお稽古したときに「なんて合理的な!」と、とて も驚いた気がします。 しかし、「お茶漬け」の歴史は、「お湯が単純にお茶にかわっただけ」という訳で はないようです。 なぜなら、現在、「お茶漬け」には、いろいろな具を入れて食べているからです。 単にお湯からお茶に変わっただけならば、そんなことはなかったのではない か・・・という説があるのです。 その根拠は、 江戸時代初期のレシピ集「料理物語」にあります。その中に、「奈良 茶」というのが出ていますが、これは、栗や芋などを米と一緒にお茶で煮込んだ、 雑炊のようなもの。実は、中国の古い書物にはお茶にいろんな具を入れている様 子がでているのですが、現代でも中国の少数民族の間に、お茶を使った食べ物が 作られています。もしかしたら、お茶は飲むだけのものではなく、比較的軽食を 作るときのベースとして使われていたのかもしれませんね。 また、江戸時代には、「胡椒飯(こしょうめし)」というぶっかけ飯がありました。 胡椒は当時、口中清涼剤として歯磨き売りや生薬屋で売られていました。主に粒 胡椒ですが、カリッと噛んで爽快感を楽しんでいたようです。胡椒飯はご飯の上 に魚のヅケの薄切りや、ちりめんじゃこなどをのせて割胡椒をまぶし、だし汁を かけるもの。オツな食べ物だったようです。「奈良茶」は、よく食べられていたポ ピュラーな食べ物で、当時から一杯飲んだ後に腹ごしらえとして屋台で食べられ ていたようです。 「奈良茶」も「胡椒飯」も、「お茶漬け」に共通するものがありますね。 さて、ぶっかけ飯というと、どんな場面を思い浮かべますか? 江戸時代、ぶっかけ飯といえば、男の食べ物。 職人衆や商家の小僧などの独身男だけでなく、貧乏長屋の所帯持ちは家庭でも食 べていたもの。長屋の食卓は目刺しがあれば十分という生活。普段は味噌と漬物 だけ。「味噌さえあれば飯を何杯でも食べられる」というのが、長屋の男たちの自 慢だったとか。そんな食卓にときどき味噌汁やだしでといたとろろ汁などのおか ずが加われば、ぶっかけ飯にして、サッと食べていたのです。気が短い江戸っ子 だから生まれた食べ方ですね。 「お茶漬け」は、ぶっかけ飯の一つ・・・と思えてきませんか〜??? ところで、京都に「ぶぶ漬け」という言葉が残っていますね。 京都ではお茶のこ とを「おぶ」又は「ぶぶ」、お漬物のことを「お漬け」、そしてお茶漬けのことは 「ぶぶ漬け」といいます。昔は台所のあり合わせのもので作る粗食でした。 嫌なお公家さんやお侍さんが来て長居している時に「ご飯時やし、もう帰って欲 しいなぁ」と思っても、「もう帰っておくれやす」と言ってしまったら客が腹を立 ててしまう。それなら、「ぶぶ漬けでもどうどすか?」と言えば、(粗末な)「ぶぶ 漬けなど食えん!」と言って帰ってくれる・・・というわけです。 これが古くから京都に伝わる、「ぶぶ漬けいかがどす?」という独特の作法の由来。 長居している客を帰らせたい時に、「ぶぶ漬けでもどうどす?」と問いかけ、客の 帰りを遠回しに促す技なのです。 勧められた場合には丁重に断って帰宅するか、実際に出された場合には食べ終わ ったらすぐに帰宅することが好ましいとされています。 また、この慣用句が転じて「ぶぶ漬けを食わぬ男に娘をやるな」という逆説的な 諺もあります。意味は、昔の慣習なんぞにこだわっている器の小さい男にゃろく なやつはいない、ということ。う〜矛盾を感じます・・・??? ともあれ、京都には、「お茶漬け」に纏わる歴史がいっぱいあるようですね。 ◇◆◇ [お茶漬け]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「お茶漬け」といえば、私の大好物。小さい頃から、父が飲んだ後に美味しそう に食べている姿を見てきたので・・・私にとっては特別美味しいものに思えてい ました。 でも、子供の頃は、「良く噛んで食べなさい」が母の口癖だったので、「お茶漬け」 は我が家の御法度だったのです。だから、大きくなって、堂々と「お茶漬け」が 食べられるようになって、本当に嬉しかったです。 さて、そんな「お茶漬け」も私にとって歴史があります。 最初の頃の「お茶漬け」の具は、鮭と煎茶。のりを加えて・・・お新香と一緒に 食べることが好きでした。 やがて、居酒屋に行くと、たらこ茶漬け・・・梅茶漬け・・・明太子茶漬けに出 会い、自宅とは違って、お茶ではなく、だし汁で食べることが主流になってきま した。 一度、ホテルでお茶漬けを食べたことがあり、そのだし汁がとても美味しかった ことは今でも覚えています。 そして、確かウナギ屋だったと思うのですが、メニューに「鯛茶漬け」を発見。 でも「ウナギ」を食べに行って「鯛茶漬け」を食べる勇気がなく・・・ずっと食 べずにいたのです。そんな時、番組で「鯛茶漬け」の作り方を見て、すぐに挑戦。 今までのお茶漬けにない美味しい発見。今でも、時々作ったりしています。 そして、ウナギ茶漬けとの出会い。 初めて「ひつまぶし」を食べたときのことです。最後の「お茶漬け」が美味しく て、美味しくて・・・。これまたびっくりしました! ところでこう見てくると、大半が「だし汁」ですが、私にとって番茶も捨てがた いものがあります。小さい頃から「煎茶」が中心だったのですが、友人のお母様 が京都出身だったからでしょうか、初めて「番茶のお茶漬け」を食べたときには、 これまた美味。「お茶漬け」のバリエーションの多さ、味の深さにびっくり。お漬 け物でサラサラもなかなかのもの。私の好きな食べ方のひとつです。 こうして、「お茶漬け」の具やお茶・だし汁・・・加えて薬味を替えることによっ て、色々な味を楽しむことができます。まさに「お茶漬け」は、日本の食文化・・・ ですよね。 あ〜食べたくなってきた!
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