着物専門店「丸や呉服店」着物専門店「丸や呉服店」

12月1日(月)〜6日(土) 栗山工房・紬展

 

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◇◆◇[紅型(びんがた)]◇◆◇

 南国の美しい染め「紅型」

 その美しさは、誰を虜にしてきたのでしょうか・・・

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今、再び、注目を浴びている「紅型」

南の眩しい太陽の下だからこそ生まれたその染めは、印象深いもの。

今回は、美しさに秘められた過去も知って、「紅型」をお届けします。

 みなさんは、「紅型」という沖縄の染め物を知っていますか?

 紅型  →  http://www.kimono-maruya.com/mv/?83

ぱっと目に飛び込んでくる色合い・・・これが「紅型」の特徴です。

「紅型」の始まりは、 15世紀の頃のこと。

平安の昔から、栄えてきた琉球王朝が、ちょうど中国と貿易が盛んになった頃と

考えられています。その頃の中国は明の時代。偉大な中華の伝統や慣習を復活さ

せ、「唐や宋に習え・・・」と一丸となって取り組んでいた時期と言われています。

交易が盛んだった証拠は、「紅型」の代表的な色・黄色が中国では高貴な色に当た

ること。中国の歴史博物館にも「紅型」が存在しています。

「紅型」の「紅」とは、多彩な色のこと。そして「型」は、模様のことを意味し

ています。この「紅型」、実は琉球王朝の王府の下でのみ創ることが許された高貴

な技法なのです。王族や高官、貴婦人など高貴な人々の衣裳、王からの下賜品、

宮廷舞踊衣裳などとして、王府の隆盛とともに、その保護下で花開いた「紅型」。

名前の意味通りにもある「色」は、沖縄の強烈な日差し、海の青さ、木々に緑に

負けない、独特のものですね。

「紅型」の色彩は、「赤・黄・青・紫・緑」の 5色が基本。昔は顔料だけで染めら

れていました。顔料とは、粒子の粗い水に溶けにくいものをいいます。粒子が粗

いので布に染みこまず、表面が染まります。(そのため、表面がザラザラしていま

した。)強い日差しでも色あせが少ないことが特徴。だから、沖縄にあっても決し

て負けることのない色なのです。王族がお召しになっていたのは、当然のことで

すね。

そして、その柄にも特徴があります。

京友禅などではあり得ない、桜や菊の青や赤の色。本土にしかない鳥や植物もあ

り得ない色で描かれています。それもこれも王の権力を内外に示すためのもの。

こうすることによって、王は異国の様々なものを手に入れたのでした。

お抱え絵師も決まっていました。

紅型三宗家「城間家」「知念家」「沢岻家」

しかし、琉球王朝時代、薩摩藩の侵略にあい、王家失脚。庇護を失ったのちに、

薩摩藩のもと、なんとか守った矢先、廃藩置県でまたもや庇護を失ったのです。

大きなダメージを受け、生活は出来なくなり、やがて廃業・・・という職人が多

数いたのです。それでも、細々と守り続けた職人たちに、さらなる悲劇が・・・

そう、誰もが知っている第二次世界大戦。この戦争で、沖縄は多数の貴重な伝統

工芸品・文化財・貴重な作業道具・型紙が失われたのでした。

そんな不幸な歴史に見舞われた「紅型」が、今日こうして私たちの目の前にある

のは、「城間家」の城間栄喜氏、「知念家」の知念績弘氏が戦後苦しい中、復興さ

せたからなのです。その努力・忍耐は並々ならぬものだったと思います。

どんな染め物にもそれぞれ歴史はあるもの。でも「紅型」には、特別な思いが込

められているような気がします。

太陽にも海にも負けない輝きを魅せる「紅型」。

きっと心のエネルギーも・・・与えてくれる・・・そんなパワーのある「紅型」

は、沖縄の誇れる「染めもの」です。

 

◇◆◇ [紅型]といえば何を思い出しますか ◇◆◇

「紅型」といえば、一番の思い出は、私の成人式の振袖選び・・・。

呉服屋というのは、悲しいことに、自分の好きな着物というものは選べないもの。

決められた範囲の中で選ぶ・・・ことが大半なのです。振袖についても例外では

ありません。私が成人式の頃は、両親ともに忙しく、子供の成人式を祝うという

一大イベントの盛り上がりに欠け・・・振袖に至っては、「これとこれとどっちが

いい?」と選択の余地なし・・・実は、その中に「紅型」の振袖があったのです。

今なら、「紅型もステキ」と思えるものも二十歳を迎える頃には、どうにも好きに

なれない・・・「成人式ってこんな雰囲気のものでしょ〜」と自分なりに思いもあ

ったので、「紅型の振袖」には全く関心もなかったのです。

さて、月日は流れ、現在。

私は、呉服の世界に足を踏み入れ、数々の「紅型」を見てきました。

そして、「紅型」に対する印象も随分変わったと思います。それは、沖縄の日差し

の中だけの「紅型」ではなく、東京に合った「紅型」が誕生したこと。同じ「紅

型」でも、どことなく雰囲気の異なる「紅型」です。「紅型」も時代とともに変化

していることを感じるこの頃、決して伝統を破っているわけでない「紅型」に心

奪われることも少なくありません。

「紅型」の魅力は色。これは昔から変わらないもの。魅力ある「紅型」が、これ

からも沖縄の誇れる「染め物」として生き続け、私たちの目を楽しませてほしい

ですね。

そして・・・いつか「紅型」を身にまとって・・・お出かけしたいな〜

 

 

 

 

   

   

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