日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[お線香]◇◆◇ お墓参りや仏壇に、「お線香」を焚き、手を合わせる。 お盆の時期には、たぶん・・・みなさん、なさっていること・・・ ---------------------------------------------------------------------- 「お線香」、最近では仏壇やお墓にだけでなく、香りを楽しむものとして使われ ている。「お線香」から立ち上る煙は、心地よさを与えてくれるもの。 今回は、知っていてね、「お線香」のことをお届けします。 「お線香」は、仏様の大切な供養物。 「お線香」は、昔から「信心の使い」といわれます。香を焚くことによって、そ の香が心身を清め、自らの内にある仏性(ぶっしょう: すべての生き物が生まれ ながらにもっている、仏となることのできる性質)を目覚めさせるとされている のです。 お寺に行った時、本堂に上がる前には必ず「お線香」の焚いてある所があります ね。そして、みなさん全身に煙を浴びます。よく、「頭が良くなりますように」な んていいながら・・・それは、心身を清めてから本堂にてお参りするためのもの。 仏様は、本来「肉や魚」を好みません。昔は人間に近い、4本足の生き物は食べ ない・・・という時があったほど。(そういえば、お正月に祖父も4本足は食べて はいけない・・・って言っていました。)だから、心身の汚れを「お線香」の煙で 清めてから本堂でお参りするのです。 話が少々逸れましたね。 ここでちょっと歴史に触れたいと思います。 お香の始まりは、聖徳太子の時代のこと。推古天皇(西暦 595年)に淡路島に香 木「沈香(じんこう: ジンチョウゲ科の常緑高木 )」が漂着したとか。日本書紀に 記されています。その後、中国から色々なお香が入ってきました。唐の鑑真和上 (がんじん: 奈良時代の渡来僧・・・最新の 枇杷の時にも出てきましたね )が、仏典 や最新医療と一緒に各種の香料を練り合わせて作った「薫(た)きもの」の製法 を伝えたといわれています。 香道については、また改めてお伝えすることにして、「お線香」の歴史を・・・ 「お線香」は、現在でも アジアの寺院等でよく見かける竹ひごに香を練り付けた 竹芯香(消えにくさと濃い香りが特長)が始まりといわれています。 竹芯香 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?82 日本へは、16世紀末に現在の「お線香」の製法が伝わったとか。諸説あり時代 がはっきりはしていないのですが、西暦 1548 年の「運歩色葉集( うんぽいろはし ゅう:室町時代の国語辞典)」には「線香」と記されており、また西暦 1597年の 易林本(西本願寺の平井休与易林(号は夢梅)が編集した本)の「節用集(同じ く室町時代の国語辞典)」にも「繊香(せんこう)」と記されています。 香木は高価で貴重だった時代、少しでも香りが長持ちするように「お線香」は工 夫され、また使いやすさから家庭や寺院に広がっていったのです。 現在、家庭や仏事に使われている「お線香」。伽羅や沈香を多く用いた「お線香」 は高級品として使われています。仏事だけでなく、アロマ効果があるからでしょ うか・・・お部屋で香りを楽しむようになりました。私のお店でも欠かせないも のとなっています。 お盆の時期、身近に楽しむ「お線香」だけでなく、本来の意味も忘れないでいて くださいね。
◇◆◇ [お線香]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「お線香」といえば、毎日欠かさず、仏壇に向かい、「お線香」を焚いている私。 父が亡くなってから、仏壇に向かって線香を焚き、手を合わせる・・・当たり前 になった毎日です。 さて、みなさんは宗派によってお供えする「お線香」の本数などが違うことをご 存知ですか?時々、お通夜などでとまどってしまう・・・そんな方もいらっしゃ るのでは・・・と思い、今回おさらいをしておきましょう。 まず、ご仏壇やお墓参りの場合、ローソクに火をつけ、「お線香」にローソクの火 を点火し、香炉に立てます。「お線香」に点火した火は、口で吹き消すのではなく、 手で仰いで消します。間違っても口で吹き消さないように!(人間の口は、悪行 を積みやすく、穢れやすいものなので、仏様にお供えするための「お線香」に向 かないからです。)ローソクの火も同様。お気をつけくださいね。 お供えする「お線香」の本数は、一般的に 1〜2本。正式には宗派によって違いま す。基本的には浄土宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗は1本。天台宗と真言宗は 3本。 また、浄土真宗は、短い「お線香」を横に寝かせて使います。(香炉に収まらない 場合には折って使います) 一度火を灯すと燃え尽きるまで香りを放っている「お線香」。わが身を燃やすこと によって、人々に癒しや香りを与えています。仏壇やお墓で、「お線香」の香りや 煙に包まれながら手を合わせることによって、私たちは幸せを与えてもらってい るのかもしれません。 私たちが出来る事は、「お線香」を焚いて、仏様・ご先祖様への感謝の心を供 えること。「お線香」を焚くとき、少しでも思い出してくれたら、嬉しいです。
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