着物専門店「丸や呉服店」着物専門店「丸や呉服店」

12月1日(月)〜6日(土) 栗山工房・紬展

 

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◇◆◇[百鬼夜行図(ひゃっきやぎょうず)]◇◆◇

なんとも気味の悪いタイトル・・・

 暑い夏の夜には、ぴったり・・・ひんやり・・・背筋が・・・ゾッゾー

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そろそろ、夏本番を迎え、怖い話を聞きたくなる季節。

いや〜妖怪もいいけれど、こんな絵画はいかが?

今回は、昔から妖怪はモテモテ? 「百鬼夜行図」をお届けします。

 「百鬼夜行図」とは、なんぞや・・・???

私も最近まで知りませんでした・・・でも、なんだか見たことのある絵・・・

百鬼夜行図 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?72

「百鬼夜行図」とは、妖怪たちが夜の闇の中を行列し、ザワザワと俳諧する様子

のこと。上記の絵は江戸時代中期、鳥山石燕の作品です。江戸時代にことは後で

ふれることにして・・・

そもそも、「お化け」とか「妖怪」とか、いつの時代から存在したのでしょう。

それは、平安時代のころからのこと。平安時代といえば、いつもいつも登場する

「陰陽師」。占いの世界、陰と陽の世界・・・と謎めいたことの多い時代です。こ

の謎めいた時代にぴったりの妖怪たちの絵。原点は平安の時代背景にあります。

実は、この時代には、「百鬼夜行日」という陰陽道で定められた日がありました。

この日は、忌み日。夜間の外出は堅く禁じられていた日です。定められた日は、

正月子の日・二月午の日・三月巳の日・四月戌の日・五月未の日・六月辰の日・・・。

もし、この日の夜間に外出すると数多くの鬼に出会ってしまう・・・つまり百鬼

夜行に遭遇してしまう・・・というのです。

ひえ〜そんなことあるのでしょうか・・・???

嘘のような話ですが、平安時代の書物には、夜間に「百鬼夜行」に出会ったこと

が書かれているのです・・・(藤原師輔の大鏡・今昔物語・宇治拾遣物語など)平

安時代にはよくある話だそうです。なんでも遭遇してしまったら、読誦(どくじ

ゅ:声に出して経文を読むこと)で難を逃れるか、尊勝陀羅尼(そんしょうだら

に: 尊勝仏頂の悟りや功徳を説いた陀羅尼。読誦すると罪障消滅や除災・延寿の

功徳があるとされる )の護符を持って難を逃れたというのです。

平安時代は、道教(どうきょう: 中国、古代の民間信仰を基盤とし、不老長生・

現世利益を主たる目的として自然発生的に生まれた宗教) が浸透し、陰陽師の定

着。そして様々な宮廷行事の慣例化・・・季節の変わり目、気候の変化、政治抗

争による恨みなど、災いが起こらないように、災いが起こったら・・・と、自然

に発生しても不思議はなかったのだと思います。

さて、そんな妖怪たちは、室町時代にも描かれています。現在、京都・大徳寺真

珠庵所蔵の「百鬼夜行図(伝土佐信筆)。この原型は、古道具が変化(へんげ)し

た妖怪・付喪神(つくもがみ)の物語「付喪神記絵巻」とのこと。

付喪神は、もともと九十九髪(つくもがみ)と書かれていたとか。九十九は百か

ら一を引いた数。九十九髪は白髪のことをいいます。それは、長い年月を経た事

を意味する言葉です。器物は、百年たつと魂を宿すので「煤はらい」という風習

で新春を迎えるにあたって古い器物を路地に捨てていたのです。

この絵は、捨てられた器物たちが怒って、妖怪となり暴れた様子・町に出て宴会

を開いている様子・そして護法童子に諭され、仏門に入る様子が描かれているの

です。

やがて、江戸時代になると、妖怪たちも架空のものと認識され、面白半分に楽し

むようになっていったのです。その代表作が先程の鳥山石燕の「画図百鬼夜行」

なのです。彼の描いた妖怪は、怖さを誘う物ではなく、思わず微笑んでしまった

り奇妙さがあるもの。 隠喩・暗喩がいっぱい込められています。謎解くと彼の本

音がわかるとか・・・ ご興味のある方はこちらをどうぞ!

図説「百鬼夜行絵巻を読む」 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?70

画図百鬼夜行 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?73

いや〜もっと背筋が凍ってしまうものかと思いましたが、時代とともに親しみを

感じてしまう妖怪たちの絵。私の年代には馴染みある絵は・・・どの影響なので

しょうか・・・?

きっと、子供のころのこと・・・ですよ!

◇◆◇ [百鬼夜行図]といえば何を思い出しますか ◇◆◇

「百鬼夜行図」といってもなかなか思い出すものが見つからない・・・と思って

いたら、なんとあったではありませんか・・・「ゲゲゲの鬼太郎」。

小さい頃、アニメでお世話になった方も多いのではないでしょうか・・・。水木

しげるの世界。彼の漫画は、なんと、鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に影響された

ことをご存じですか?

水木しげるワールド  → http://www.kimono-maruya.com/mv/?74

小さい頃見ていた「ゲゲゲの鬼太郎」。不気味な妖怪たちの話は、子供心に不思議

な力に魅了され、裏の世界にうごめく力に恐怖を感じ・・・いつもドキドキしな

がら見ていたこと、あのときのドキドキを今でも忘れていません。

そのドキドキ感は、見えない心の中に隠れているかもしれない妖怪やお化けの存

在。人間という光の部分と妖怪という闇の部分が、不思議な世界となって心の中

に存在したから。今でも、なつかしく感じるのですから、かなり影響力があった

のですね。

鬼太郎のお父さんを覚えていますか?

 キャラクター  → http://www.kimono-maruya.com/mv/?75

大きい目玉がひとつ。魂を目に宿した、と言われていますが、一つ目は「怒り」

を表しているとも、神が持つような霊力(魔力)が宿っているとも言われていま

す。私たちが心の中にしまっている感情、そして自分では気づかない不思議な力、

妖怪には、そんな感情や力が一つずつ備わっていて、私たちにそっと気づかせて

くれているのかもしれません。

今では、なかなかお目にかかることのなくなった妖怪の世界。この夏は、一枚の

絵から、心の中を呼び起こしてみるのも楽しいかもしれません。でも、涼しさを

求めるなら・・・お化け屋敷かな?

 

 

   

   

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