日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
QRコードから簡単アクセス対応機種をお持ちの方は バードコードを読み取るだけで簡単にアクセスできます
|
|
---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[百鬼夜行図(ひゃっきやぎょうず)]◇◆◇ なんとも気味の悪いタイトル・・・ 暑い夏の夜には、ぴったり・・・ひんやり・・・背筋が・・・ゾッゾー ---------------------------------------------------------------------- そろそろ、夏本番を迎え、怖い話を聞きたくなる季節。 いや〜妖怪もいいけれど、こんな絵画はいかが? 今回は、昔から妖怪はモテモテ? 「百鬼夜行図」をお届けします。 「百鬼夜行図」とは、なんぞや・・・??? 私も最近まで知りませんでした・・・でも、なんだか見たことのある絵・・・ 百鬼夜行図 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?72 「百鬼夜行図」とは、妖怪たちが夜の闇の中を行列し、ザワザワと俳諧する様子 のこと。上記の絵は江戸時代中期、鳥山石燕の作品です。江戸時代にことは後で ふれることにして・・・ そもそも、「お化け」とか「妖怪」とか、いつの時代から存在したのでしょう。 それは、平安時代のころからのこと。平安時代といえば、いつもいつも登場する 「陰陽師」。占いの世界、陰と陽の世界・・・と謎めいたことの多い時代です。こ の謎めいた時代にぴったりの妖怪たちの絵。原点は平安の時代背景にあります。 実は、この時代には、「百鬼夜行日」という陰陽道で定められた日がありました。 この日は、忌み日。夜間の外出は堅く禁じられていた日です。定められた日は、 正月子の日・二月午の日・三月巳の日・四月戌の日・五月未の日・六月辰の日・・・。 もし、この日の夜間に外出すると数多くの鬼に出会ってしまう・・・つまり百鬼 夜行に遭遇してしまう・・・というのです。 ひえ〜そんなことあるのでしょうか・・・??? 嘘のような話ですが、平安時代の書物には、夜間に「百鬼夜行」に出会ったこと が書かれているのです・・・(藤原師輔の大鏡・今昔物語・宇治拾遣物語など)平 安時代にはよくある話だそうです。なんでも遭遇してしまったら、読誦(どくじ ゅ:声に出して経文を読むこと)で難を逃れるか、尊勝陀羅尼(そんしょうだら に: 尊勝仏頂の悟りや功徳を説いた陀羅尼。読誦すると罪障消滅や除災・延寿の 功徳があるとされる )の護符を持って難を逃れたというのです。 平安時代は、道教(どうきょう: 中国、古代の民間信仰を基盤とし、不老長生・ 現世利益を主たる目的として自然発生的に生まれた宗教) が浸透し、陰陽師の定 着。そして様々な宮廷行事の慣例化・・・季節の変わり目、気候の変化、政治抗 争による恨みなど、災いが起こらないように、災いが起こったら・・・と、自然 に発生しても不思議はなかったのだと思います。 さて、そんな妖怪たちは、室町時代にも描かれています。現在、京都・大徳寺真 珠庵所蔵の「百鬼夜行図(伝土佐信筆)。この原型は、古道具が変化(へんげ)し た妖怪・付喪神(つくもがみ)の物語「付喪神記絵巻」とのこと。 付喪神は、もともと九十九髪(つくもがみ)と書かれていたとか。九十九は百か ら一を引いた数。九十九髪は白髪のことをいいます。それは、長い年月を経た事 を意味する言葉です。器物は、百年たつと魂を宿すので「煤はらい」という風習 で新春を迎えるにあたって古い器物を路地に捨てていたのです。 この絵は、捨てられた器物たちが怒って、妖怪となり暴れた様子・町に出て宴会 を開いている様子・そして護法童子に諭され、仏門に入る様子が描かれているの です。 やがて、江戸時代になると、妖怪たちも架空のものと認識され、面白半分に楽し むようになっていったのです。その代表作が先程の鳥山石燕の「画図百鬼夜行」 なのです。彼の描いた妖怪は、怖さを誘う物ではなく、思わず微笑んでしまった り奇妙さがあるもの。 隠喩・暗喩がいっぱい込められています。謎解くと彼の本 音がわかるとか・・・ ご興味のある方はこちらをどうぞ! 図説「百鬼夜行絵巻を読む」 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?70 画図百鬼夜行 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?73 いや〜もっと背筋が凍ってしまうものかと思いましたが、時代とともに親しみを 感じてしまう妖怪たちの絵。私の年代には馴染みある絵は・・・どの影響なので しょうか・・・? きっと、子供のころのこと・・・ですよ! ◇◆◇ [百鬼夜行図]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「百鬼夜行図」といってもなかなか思い出すものが見つからない・・・と思って いたら、なんとあったではありませんか・・・「ゲゲゲの鬼太郎」。 小さい頃、アニメでお世話になった方も多いのではないでしょうか・・・。水木 しげるの世界。彼の漫画は、なんと、鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に影響された ことをご存じですか? 水木しげるワールド → http://www.kimono-maruya.com/mv/?74 小さい頃見ていた「ゲゲゲの鬼太郎」。不気味な妖怪たちの話は、子供心に不思議 な力に魅了され、裏の世界にうごめく力に恐怖を感じ・・・いつもドキドキしな がら見ていたこと、あのときのドキドキを今でも忘れていません。 そのドキドキ感は、見えない心の中に隠れているかもしれない妖怪やお化けの存 在。人間という光の部分と妖怪という闇の部分が、不思議な世界となって心の中 に存在したから。今でも、なつかしく感じるのですから、かなり影響力があった のですね。 鬼太郎のお父さんを覚えていますか? キャラクター → http://www.kimono-maruya.com/mv/?75 大きい目玉がひとつ。魂を目に宿した、と言われていますが、一つ目は「怒り」 を表しているとも、神が持つような霊力(魔力)が宿っているとも言われていま す。私たちが心の中にしまっている感情、そして自分では気づかない不思議な力、 妖怪には、そんな感情や力が一つずつ備わっていて、私たちにそっと気づかせて くれているのかもしれません。 今では、なかなかお目にかかることのなくなった妖怪の世界。この夏は、一枚の 絵から、心の中を呼び起こしてみるのも楽しいかもしれません。でも、涼しさを 求めるなら・・・お化け屋敷かな?
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(c)2004-7 着物専門店「丸や呉服店」
All Right Reserved
|
|