日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[真田紐]◇◆◇ みなさ〜ん、「真田紐」ってご存知ですか〜 「サナダムシ」ではありませんよ〜「真田紐」ですよ〜 ---------------------------------------------------------------------- テレビ東京の「なんでも鑑定団」で、時々登場する古美術品。その古美術品の 桐箱に使われているのが「真田紐」。 見たことはあっても、扱い方となると・・・あやしい・・・ どうしても紐を解くのを躊躇してしまう・・・ 今回は、どんなときでも困らないよう、「真田紐」をお届けします。 紐にも色々な種類があります。数十本合わせた糸の束をいくつかの玉に巻き、 斜めに交差させた「組紐」、経糸と緯糸を直角に合わせて織った「織紐」、そして、 糸を何本か合わせて撚った「撚紐」。 「真田紐」は、「織紐」の部類に入ります。直角に交差して織られていることか ら伸縮が少なく丈夫で、茶道具の箱紐としてよく用いられています。 真田紐 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?63 「真田紐」の歴史は、とても古く、奈良時代の頃、現在のネパール辺りから伝 来したといわれています。その当時は、「狭織(さおり)」と呼ばれていたとか。 語源は幅の狭い織物ということ。後の文献にも記されています。代表的な文献「万 葉集」には、 「いにしえの 狭織の帯をむすびたれ たれしのひとも きみにはまさじ」 と詠まれています。また、正倉院には御物の一部に使われているそうです。ただ、 現在のように機で織られていたわけではなく、腰機(こしばた)といって、木や 棒と腰を使って織る方法をとっていました。今でいうと、沖縄のミンサー織りに 通じるようですが・・・ ミンサー織り → http://www.kimono-maruya.com/mv/?64 さて、戦国時代になると、各国の武将はその土地の草木で木綿糸を染め、戦で使 う刀の下げ緒、鎧兜を固定する紐、荷物を結ぶための紐として「真田紐」が使わ れるようになります。それに伴って、軍需産業として、また地域の産業として農 閑期に作られていたようです。「真田紐」は飾り紐としてではなく、実用紐として活躍していたのです。 また、その時代には茶の湯が流行り、千利休によって発案された茶道具の桐箱に 使われるようになったのです。 そして、この頃から、各武将の家ごとの家紋と同様に各家ごとに独特の「真田紐」 が作られ、刀の下げ緒や茶道具の桐箱に使われ始めたのです。紐の模様によって 家が判る・・・戦死したり負傷した場合にどの家か見分ける様、また茶道具はそ の所有がどこの家であるか判る様にしていたのです。茶道具に関しては、現在も 各流儀、神社仏閣など独特の柄を用いており、文化として伝わっています。 江戸時代になると、武将の奥方など女性が着物姿で動きやすいように帯締めとし て、羽織紐としても使われるようになり、絹物も登場してきます。 ところで、「狭織」と呼ばれていた紐が「真田紐」と呼ばれる経緯をご紹介してお りませんでしたね。 戦国時代、武将真田幸村一族がその家の家紋である六文銭風の柄が織りやすいこ とから愛用していたのですが、「関ヶ原の戦い」にて真田家が付いていた西軍が敗 れ、紀州の九度山に幽閉、財政難に陥ったときに「狭織」を販売。その紐の強さ を九度山に近い堺の商人に好まれ「真田の紐は良い紐だ」・・・と評判になったこ とから付けられたとのこと。 意外にも単純な由来ですが・・・それ以後、「真田紐」と呼ばれ現在に至っている のです。 いかがでしたか?「真田紐」が家紋の変わりを果たしていたとはびっくりでした ね。茶道具もお箱書きだけでなく、「真田紐」によっても本物か偽物かを判断して いたというのですから、昔の人は念には念を入れ、用心深くだまされないように していたのですね。それだけ、茶道具は大事なものであり、その家を守るもので もあったことがよく判ります。今では、そこが軽んじられてしまっているようで すが・・・そんな歴史があったことも忘れないで受け継がれていきたいですね。 身近にある「真田紐」・・・どこのお家のものであったか・・・調べてみるのも楽 しいかもしれませんよ
◇◆◇ [真田紐]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「真田紐」といえば、冷や汗タラタラ・・・お茶道具の扱いを思い出します。 お茶道具は、良いものであればあるほど、何層にもなった箱に入っています。そ して、必ず、外の桐箱には、「真田紐」が付いているのです。私の家にも、祖父が 陶器好きだったため、「真田紐」付き桐箱は沢山ありましたが・・・祖父が亡くな り、その扱い方を誰も知らず、開けたはいいけれども結ぶ事ができないそのまま の箱がいくつも棚に置かれていました。 そんなわけも分からなかった私が、初めて「真田紐」の結び方を習ったのがお茶 のお稽古のときです。あまりの合理的で簡単な結び方、そしてすっきりと美しく 感じる結び方にびっくりしました。あ〜なんて完成されたものなのだろう・・・ 私の第一印象です。 お茶道具には、茶碗・掛け軸・・・と大切なお道具が沢山あります。箱の大きさ、 箱の形によっても結び方が違う面白さ・・・本当によく考えられているのです。 どう考えられているのか・・・と申しますと、まず、ほどけ難いこと。大事なお 道具です。安土桃山時代のもの、江戸時代のもの・・・そんな美術館でしか見ら れないお道具を使ってお茶を頂く事もあります。簡単にほどけてしまって、万が 一落としてしまっては大変。だからしっかり締まってほどけ難いように結んでい ます。 そして、一箇所を引っ張れば、簡単にほどけます。ほどけ難い、と矛盾するよう に感じられるかもしれませんが、結んでいるときは、ほどけ難く、ほどこうとす ると簡単にほどける。これも結び方に工夫があるからのこと。ほどく姿も美しく、 茶道の教える仕草の美しさでしょうか。 紐ならなんでも良いように思いますが、「真田紐」だから、しっかりとした役目を 果たせるのです。世界でも一番細い織物といわれている「真田紐」。 取り扱いを忘れそうになったら、是非、こちらの本を参考にしてみてくださいね。 茶の結び緒 → http://www.kimono-maruya.com/mv/?65
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