着物専門店「丸や呉服店」着物専門店「丸や呉服店」

12月1日(月)〜6日(土) 栗山工房・紬展

 

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◇◆◇[風呂敷]◇◆◇

あんなに便利なものだったのに・・・

 いつしか、その存在すら忘れてしまった「風呂敷」・・・復活してほしいのに。

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「風呂敷」の使い方、あなたは知っていますか?

当たり前よ!と思っているあなた、お子様にも使い方教えていますか?

今回は、もっともっと親しんで、「風呂敷」をお届けします。

 「風呂敷」の歴史は、実に古い。

奈良時代には、すでに正倉院蔵の宝物を包むものとして使われていたといいます。

とはいっても、その当時は「風呂敷」とは呼ばず、「ツツミ」と呼んでいたとのこ

と。大切な品物を収納するための布だったのです。

平安時代後期に書かれたおなじみ「倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)」で

は、主に衣裳を包む布に対し、「古路毛都々美(ころもつつみ)」と注釈されてい

ます。

南北時代になると、このような包み布を「平包(ひらつつみ)」と呼ぶようになり

ます。そういえば、今でいう「平包」も大切な物を包むときの包み方ですね。

「包む」話しばかりで、なかなか「風呂敷」が登場しませんが、やっとその気配

を感じるのが、室町時代、足利義満の時代のことです。

将軍義満は、京都に建てた屋敷に大湯殿を設け、全国の大名たちをもてなしたと

か。大名たちは一緒に風呂に入るので、脱いだ衣服を家紋入りの絹布に包み、他

の人の衣服と間違わないようにし、風呂からあがってからは、この絹布の上で身

繕いをしたのです。

また、その頃の風呂といえば、「蒸し風呂」のこと。蒸気を拡散させ、室内の温度

を平均化するために、床には、ムシロや簀の子(すのこ)、布などを敷いていたよ

うです。(使われていた布は麻)

でも、まだ、呼び名は「平包」「ふくさ」。江戸時代に入っても続いていました。

といっても、その「つつみ」は、物を運ぶ際に広く使われていたのです。もうす

っかり、庶民の暮らしに浸透していたのですね。

では、いつから「風呂敷」の呼び名が聞こえ始めたのでしょうか・・・

それは、江戸時代中期になってからのことでした。実は、風呂に深い関わりがあ

ります。かつて、蒸し風呂だった時代に変わって、湯を張った風呂が登場したの

です。そして、庶民の間には、銭湯が流行始めます。

銭湯には、着替えや手拭い、浴衣、垢すり、軽石などの湯道具を風呂敷に包んで

通いました。

その当時の文献には、「風呂敷といふものは、元湯上がりに敷くもの故、風呂敷と

いふ。衣服ども風呂敷につつみをく、あがりては、風呂敷をひらき、其うへにな

をり、後に衣服を着す。是より物を包むものを惣て風呂敷といふように成りたり。」

と記載されています。

「風呂敷」という言葉の始まりです。

やがて、風呂敷は、旅に出るときに、行商に・・・と商人が物を運ぶ際に風呂敷

に包み、背負って運ぶ鞄の役割を果たすようになります。「風呂敷」には、ロゴを

入れて宣伝に使ったり・・・と今でも続いていることをその時代に行っていたの

です。

また、江戸は火事が多かったため、貧しい家庭では、布団の下に「風呂敷」を敷

き、いざというとき、布団に必要なものを投げ込んで、布団ごと「風呂敷」に包

んで避難したとのこと。

なんとも、合理的と申しましょうか・・・恐れ入りました。

明治時代になると、誰でもが名字と家紋を持つことになり、「風呂敷」にも家紋を

入れるようになります。家紋の入った「風呂敷」は、実用品としてではなく、進

物用に用いられるようになります。今でも結納の時に使われたりしていますね。

そして家紋入り「風呂敷」からやがて、贈答用にその時の思いを表した文様の「風

呂敷」が作られるようになったのです。冠婚葬祭に使われる「風呂敷」の役目に

は、その時の気持ちも含まれてのことだったのです。

この機会に是非、そっと引き出しを開けて、ご自宅にある「風呂敷」を見てみて

ください。その「風呂敷」が、どんな時に使うものなのか・・・どんな時に使っ

たのか、せっかくだから確認してみてくださいね。

意外と、忘れていた「風呂敷」を見つけられるかもしれませんよ!

 

◇◆◇ [風呂敷]といえば何を思い出しますか ◇◆◇

 「風呂敷」といえば、やはり、着物姿に風呂敷でしょうか。

お茶会では、自分の荷物をまとめ、外出時には、いつもバッグに忍ばせ、コート

を預けるときにも、荷物を預けるときにも、使います。

私にとって、一番便利なのは、旅行のときでしょうか。コンパクトにまとめるこ

とができ、すぐ折りたためる「風呂敷」は、どんなものにも変えることのできな

い万能袋です。

先月、環境省の協賛で開催された「FUROSHIKI」展。

→  http://www.kimono-maruya.com/mv/?53

小泉総理もお出掛けになったとのことですが、盛んに環境についてアピールして

いたようです。

どのサイトにも、現在のレジ袋の使用量(年間 60万トン)が記載され、レジ袋の

代わりに「風呂敷」を使いましょう!と宣伝しています。

そういえば、昭和 30年代までは、どこへ出掛けるにも「風呂敷」だったのに、昭

和 40年に百貨店で紙製の手提げ袋が配られるようになると、「紙袋」が流行。

いつしか、「風呂敷」が忘れ去られていったのですから、昭和 30年代に帰ったと

思えば良いことなのかもしれませんね・・・

私たちは、 40年かかって、資源の無駄と大量のゴミを排出してきたことになって

しまう・・・なんて、なんだか皮肉です。 でも、どこでもレジ袋が使われ、家では

レジ袋の山になり、なんでこんなに「燃 えないゴミ」が多いのかしら・・・と頭を悩

ませているのですから、「風呂敷」 が「レジ袋」の代わりになっていったら、やはり

環境には良いことでしょうね。 そろそろ、私たちは、真剣に環境について考えなけ

ればいけないのです・・・と 誰もが思うようになってきたこの頃。

40年前に、簡単に戻れたらいいのでしょうが・・・ なかなか難しいこれからの課題です。

 

 

 

 

   

   

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