日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[袱紗(ふくさ)]◇◆◇ 冠婚葬祭には欠かせない「袱紗」 袱紗の使い方、きちんと覚えていますか? ---------------------------------------------------------------------- 卒業式に入学式・・・お祝い事の多い季節ですね お祝い事には、どうしても必要な「袱紗」の扱いにはいつも悩まされます 今回は、この機会にしっかり覚えてほしい「袱紗」をお届けします。 袱紗とは、儀礼的な贈答のときに、贈り物の上にかける布をいいます。 大昔、古代・中世の人々は、物を唐櫃(からひつ)に入れて運んでいました。 唐櫃とは、 四本・六本の脚がある箱のことで、書類や宝物を湿気から守るために用いたもの。 贈り物を相手に渡すとき、唐櫃の蓋を返して、その上に載せて差し出していました。 その上に載せていた蓋だけが、鎌倉時代に独立して使われるようになったのです。 そうなると、貴重品が蓋の上に載っていると中身が見えてしまいます。砂ほこりが起これば、ほ こりだらけ・・・それでは、困ると思い、着物の袂(たもと:袖)を贈答品に掛けたことから、袱紗 の歴史が始まりました。 着物の袂は、やがて、その部分だけが使われるようになり、これが「掛袱紗」となったとか。 最初は、ただ、塵除けとしての袱紗でしたが、やがて江戸時代になると、布も立派になり、元 禄時代には、現在の形のように裏を付けるように変わったのです。 贈り物が盛んになれば、飾り布も豪華になり、やがて、贈る相手の気持ちを表す柄を裏に入 れるようになったのでした。 この風習は現在も受けるがれており、結納はもちろん、出産祝いのとき、七五三のお祝いなど、 その時々によって、柄を変え、相手への気持ちを表したのです。 柄袱紗に、こんなにも種類があったなんてびっくりですね。 でも関西の旧家では今でも受け継がれているのですよ。 さて、「ふくさ」には、漢字で「 袱紗」と「帛紗」があります。 いずれも「ふくさ」と読みますが、実は「ふくさ」の種類によって字が違うことをご存知ですか? 「袱紗」は、四隅に房が付いており、掛けるもの。 「 帛紗」は、風呂敷のように裏が付いていないもの。 とはいってもお茶道具の「帛紗」は、こちらを使うため、四隅に房が付いているかどうかで判断 したほうがよいようです。 では、ここで袱紗について種類や用途をご説明します。 ●先程からご説明している「袱紗」は、「掛け袱紗」ともいいます。 ご進物の金品に塵やほこりがかからぬ様に用いられた事が起こりでしたね。裏 地をつけた表には家紋を入れ裏には各種の模様柄を施してあります。 結納時や結婚祝時には無くてはならないものといわれています。 ●小袱紗(こぶくさ) 小部草は、通常家紋をつけない単衣のものをいいます。切手盆を包んだり、金 封をそのまま包んで持参するときに使います。 切手盆とは、金封が載る大きさに作られているもの。金封を持参する場合に使 ったり、御出産祝や、仲人様にお礼を差しあげる場合に使います。 ●台付袱紗(だいつきふくさ)・はさみふくさ 台付袱紗は、切手盆に金封をのせて小袱紗で包んで贈ったものを簡素化したも のです。最近では、台の一面が朱色、反対の綿が不祝儀用の色になっているも のも使われています。台付袱紗をもっと簡素化したのが「はさみふくさ」です。 風呂敷の小さい判ですね。 みなさんのお持ちの袱紗はどんな種類でしたか? ここで、みなさんがよくお持ちの「はさみふくさ」のお祝いときと不祝儀のときの扱い方を確認し ましょう。 お祝いのとき ・袱紗を斜めに広げ、表を上にして中央に祝儀袋を置きます。 ・左側の角をたたみます。 ・上・下の順番にたたみます。 ・右側の角をたたんで、端を裏に折って出来上がり。 弔事のとき ・袱紗を斜めに広げ、表を上にして中央に不祝儀袋を置きます。 ・右側の角をたたみます。 ・上・下の順番にたたみます。 ・左側の角をたたんで端を裏に折って出来上がり。 くれぐれもお間違えなく!
◇◆◇ [袱紗]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「袱紗」といえば、先日、結納の際の袱紗の扱い方について友人と話をしていた ことを思い出します。 結納のときに用いられる袱紗には「綴織の袱紗」がありますが・・・あるラジオ 番組で、質問の答えが間違った使い方を伝えていた・・・というのです。 その質問とは、結納の際、結納品に掛かっている袱紗を一旦受け取って、その後 どうしたらいいか・・・ということ。 みなさん、ちょっと思い出してみて下さいね。 ご自身やご子息の結納のときにどうだったか・・・ 思い出しましたか? それでは、番組内の回答です。 頂いた結納品とその上に掛かっている袱紗は、一緒に頂いて、一旦下がり、片木(かたぎ)を出した後、広蓋に「おため」又は「おうつり」を入れ、こちらで用意した袱紗を掛けてお返しします。 片木 →のし・末広・金封入のこと おため →お祝い金の一割と包むこと (漢字では「御為・御多芽:御利益を表しています」 さて、この回答、どこが間違っているのでしょう・・・ もうおわかりですね。 お祝い事の袱紗とは、その家代々伝わっているもの、または、その日のために織 られたものを使いますね。「綴織の袱紗」は、「袱紗」の中でも一番高価なもの。 一旦、頂いた袱紗は、柄袱紗の場合、裏返しにして、おための上に掛けなおし、 お返しすることが正式です。 柄袱紗を見ることによってお相手の気持ちを知ることができたのです。 だから、間違っても頂いてしまってはいけません。 たかが、袱紗のことですが、やはり、一つ一つ意味があるわけです。 塵除けから始まった袱紗。 今、結納も振込の時代になってきたとの話を聞くと、益々必要のないものになっ てきたようですが、やはり、昔から伝わってきた風習。せめて、その扱い方だけ は、伝えていきたいものです。 いつか訪れるそのときのために・・・忘れずにいてくださいね。
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