日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇[鏡開き]◇◆◇ 1月11日は、「鏡開き」。 みなさん、準備はできていますか? ---------------------------------------------------------------------- 七草粥も食べ終わり、どんと焼きも終わり、お正月気分もすっかり抜けた頃。 お正月最後のイベントを忘れていませんか? 今回は、お正月の締めくくり、「鏡開き」をお届けします。 「餅つき」でもご紹介しました「お餅」は、神様の食べ物でしたね。 農耕民族である日本人は、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を願って、節目節目に 神様にお供えをし、感謝していました。 餅つき → http://www.kimono-maruya.com/mv/?7 「鏡餅」は、年神様(その年の神様)に食べていただくもの。 その形は、「三種の神器(じんぎ)=鏡・玉・剣」のひとつ、「鏡」を象ったもの。 「三種の神器」、といえば、NHK大河ドラマ「義経」でも、登場していましたね。 代々、皇位継承者の証とされる神様から授けられた宝物のことをいいます。 その宝物とは、八咫 (やた)の鏡、草薙(くさなぎ)の剣(=天叢雲の剣=あめのむ らくものつるぎ)、八尺瓊の曲玉(やさかにのまがたま)の三つ。 その当時の鏡は、丸く銅で作られていました。丸い形は、心臓を象ったものとい われ、鏡は魂を映し出す神器だったのです。 「鏡餅」が、二段になっているのは、円満に年を重ねるという意味。 また、大小の餅は、太陽(陽)と月(陰)を表したもの。 福と徳が重なるという意味も含んでいます。 ここで、ちょっと、「鏡餅」の飾りについてご説明しますね。 といっても、自宅では、こんなに飾ることもないようですが、基本を押さえてア レンジが今のスタイルのようです。参考までに! 鏡餅 その形が昔の銅鏡に似ていることから、鏡は「鑑みる」に通じて良い手本を授 かりたいという気持ちを表しています。 みかん (だいだい) 橙は実が育っても木から落ちないことから、代々家が没落せずに栄えるように との願いが込められています。 串柿 (くしがき) 串の中央に六つ、両端に2つずつ差してあることから「いつもニコニコ仲むつ まじく」を願いが込められています。 昆布 (こんぶ) 喜ぶに通じ、昆は子孫の意味もあることから、子孫繁栄を願い喜ぶことを表し ています。また「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読んで長寿に通じるとか、 古来の中国では不老長寿の薬としても用いていたというものもあるようです。 海老 (えび) 海老のように腰が曲がる年まで共に長生き出来るようにとの願いが込められて います。 紅白の御幣 (ごへい=四手(しで)ともいう) 神様へのお供えものとして清浄を表すことの他、手を四つにしてまでも家内安 全・商売繁盛を願うという意味があり、紅白になっているのは厄除けの意味合 いもあります。 裏白 (うらじろ=しだ) 前の葉が枯れても必ず次の新しい葉が生えてきて、枯れてなくなることがない ことから、常に栄えることを願いを込めて、また、裏の白っぽい方を上に向け るのは、裏表 (二心)がない真姿な気持ちを表しているといわれています。 ゆずり葉 新しい葉の芽生えの為に古い葉が交代する (譲る)という性質になぞらえて、後 の世の代々まで福を譲るとの願いが込められています。 末広扇 (すえひろおおぎ) 文字どおり家が代々末広がりに栄えるようにとの願いが込められています。 赤枠敷紙 (あかわくしきがみ) 上記のお供えものの下に敷く四方に赤の枠が入った紙 (四方紅ともいう)のこと を言いますが、四方 (どこからも、どのようなものからもの意)全てからの災い を祓うという意味があり、鏡餅以外にも菓子や料理の下に敷かれることから、 食べるものの災い (食中毒の意)から身を守るとの願いも込められています。 三方 (さんぼう) 三方台とも言って鏡餅を乗せる台のことです。本来は神饌 (神様へのお供え物) を乗せる神器であることから、鏡餅も本来は神饌物であることになります。三 方向に穴のあいたものを三方と言います。 上部の折敷 (おしき)と、下部の台(胴)とで一式になっており、台には三方向に 刳形 (くりがた)又は眼象(げんしょう)と呼ばれる宝珠(ほうじゅ)の形に彫られ た穴があけられています。飾る時は、折敷は枠の周辺の継ぎ目を手前に向け、 台は穴のない方を奥に向けて用います。なお、置くスペースによっては、台 (胴) を外して折敷のみを用いても差し支えないようです。 さて、飾られた「鏡餅」は、 1月11日に、めでたく「鏡開き」を行います。 旧年の家族の無事を神様に感謝し、神様にお供えした「鏡餅」をお下がりしてい ただき、一家の円満を願う「鏡開き」。 元々は、武家の風習だったとか。 男性は、具足(鎧や兜のこと)にお供えした「具足餅」、女性は鏡台にお供えした 「鏡餅」をそれぞれ雑煮にして食べたことが始まりです。 武家の風習だけあって、「切る」「割る」という言葉は嫌われていました。 「切る」は、刃物で「切る」につながり、「割る」は、やはり縁起が悪いといって おめでたい席には使わなかったのです。 だから「開く」。 「運を開く」という思いが込められているのかもしれませんね。 「鏡開き」は、おめでたいことですものね。 そして、もうひとつ、日にちにも意味がありました。 「鏡開き」、元々は 20日に行われていた行事だったのです。 「二十日に鏡を祝うは、初顔祝うという詞の縁をとるなり」と語呂合わせでしょ うか・・・??? しかし、江戸時代、徳川三代将軍「家光」が亡くなった日が 4月20日ということ から、月命日である 20日を避け、武家の具足開きである11日になったというわ けです。 「お餅」は、食べるものに「力を授ける」といわれています。 また、昔は、「お餅」は固い物として歯を丈夫にするといわれています。 長生きするには、歯が丈夫でなければいけないことを判っていたのですね。 「鏡餅」は、飾るだけではなく、食べてこそ、意味があるものです。 そろそろ、木槌を用意して、準備にかかりますか・・・ね、「鏡開き」を!
◇◆◇ [鏡開き]といえば何を思い出しますか ◇◆◇ 「鏡開き」といえば、「おしるこ」を思い出します。 小さい頃から、 1月11日の「鏡開き」には、「ぜんざい」と我が家では決まってい ました。 なんで、「ぜんざい」なのか、疑問に思ったこともなかったのですが、甘い物が好 きだった祖父のリクエストだったのでしょうか・・・??? 前の日から準備された「小豆」を台所でコトコト煮て、作られた「ぜんざい」。 今でも、 11日には、母が作った「ぜんざい」を必ず食べています。 「小豆」には、魔よけの意味がありましたね。「鏡開き」に「ぜんざい」。 ダブルで無病息災を願って食べていたのかもしれません。 昔の人は、どんな時にも家族の無病息災を祈りつつ、行事を行っていたのですね。 小さい頃から、知らず知らずに身に付いていた風習ですが、意味を知ってなおさ ら、「鏡開き」に「ぜんざい」が欠かせなくなりました。 今日もこれから「ぜんざい」をいただきます。 今年も、みんなが元気で幸せに過ごせますように、願いを込めて・・・
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