日本古来の行事や文化、伝統、風物など 日常の中にそこはかとなく感じる「和の心」を |
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---------------------------------------------------------------------- ◇◆◇七草粥◇◆◇ お正月はゆっくり過ごされましたか? 胃が疲れていたら、七草粥を食べませんか? ----------------------------------------------------------------------
そろそろ、店頭に「七草」が並ぶ頃。 毎日のご馳走に疲れたころに食べる「七草粥」。 今回は、お正月の疲れを癒す、「七草粥」をお届けします。
「七草粥」の始まりは、平安時代。 新年の七日に新しい菜を食べたと、「皇太神宮儀式帳」(伊勢神宮の儀式帳: 西暦804年)に記録されています。 記録には、新しい菜を羮(あつもの)として奉ったとあります。 羮とは、お粥ではなく、汁物のこと。 皇太神宮儀式帳 → http://www.ise-kanko.jp/cgi-bin/temp.php4?mode=pre&idx=348&wnew=t ただ、平安時代から、七種であったことは事実。 西暦911年正月7日、醍醐天皇が「七種の若草を供す」と、「公事根源(く じこんげん)」に記されています。 公事根源 → 朝廷の儀式・行事など公事について、その起源・沿革を述 べたもの。(一条兼良著。1422年頃に成立。) 七種の菜は、若菜ともよばれていました。
正月七日に七種の菜=若菜を食す。 正月七日といえば、中国では、五節供のひとつ、人日(じんじつ)の日でし たね。 人日の日とは、元旦から八日の各日に鶏・狗(いぬ)・羊・猪(豚)・牛・馬・ 人・穀として、七日は、人間の日ということ。 それぞれの日には、その日に当たるものを大切にする風習をいいました。 人間を大切にする日に、七種の菜=若菜を食す。 中国の荊楚(けいそ)地方の年中行事・風俗習慣を記録した最古の歳時記であ る、「荊楚歳時記(けいそさいじき)」に、こう記されています。 「正月七日を人日となす。七種の菜を以て羮を為(つく)る」 つまり、人日の日に七種の若菜を汁物にして食べると年中無病でいられると いう、言い伝えです。
中国の言い伝えが、日本に伝えられていた、ということです。 でも、肝心の「お粥」がでてきていませんね。 そう、ここで、日本にあった風習が加わってくるのです。
「若菜摘み」は、平安時代の風習にもありました。 新年の最初にくる子(ね)の日に、小松をとってくるという風習です。 子の日 → 昔の暦は、十二支でよばれていました。 詳しくは→ http://www.ndl.go.jp/koyomi/kotoba/02_rokuyo02.html この風習は、小松の根を引くと、「根が伸びる=年を延ばす」といって縁起が よいとされていました。 小松の根(ね)と子(ね)をかけたようです。
また、「お粥」については、「七種粥」というものが平安時代にもありました。 これは、米・粟(あわ)・黍(きび)・稗(ひえ)・みの・胡麻・小豆の七種で 作られたお粥のことです。 正月十五日に食べられていました。 邪気を払うという、宮中の行事でした。
この2つの風習が、室町時代以降、七種の菜(七草)にお粥を入れるように なったようです。 江戸時代には、徳川家では、七草粥を食べて祝う行事が行われ、今日に至っ ているのです。
行事には願いがつきものですが、やはり、人間いつも健康でいたいものです。 1年、無病でいるためにも、「七草粥」を召し上がってくださいね。
◇◆◇ 「七草粥」といえば何を思い出しますか? ◇◆◇
「七草粥」というと、少々味気なくなってしまったパックの「七草」でし ょうか。 小さい頃は、近所で見つけることのできた草も、最近では、見つけられな くなってしまったということが現状でしょうか。 七草が、何かもわからなくなってしまっている方もいるのではありませんか? 一番、肝心なことでした。 七草とは、芹(せり)、薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・ 菘(すずな)・清白(すずしろ)・仏座(ほとけのざ)、です。 画像でチェック → http://www.kagoshimaseika.co.jp/feature/gyoji_nanakusa.asp
それぞれの意味と効用は、次の通りです。 芹・・・競り勝つの意味。食欲増進・健胃 薺・・・撫(な)でて穢(けが)れを除くの意味。高血圧・下痢・止血 御形・・神様のお姿の意味。鎮咳・去痰 繁縷・・繁栄が蔓延る(はびこる)の意味。歯槽膿漏・歯茎の止血 仏座・・仏の安座の意味。消化・整腸 菘・・・神様をお呼びする鈴の意味。消化・鎮咳・枯声 清白・・潔白をあらわすの意味。消化・鎮咳・枯声
6日の夜には、準備を整え、七草を叩きます。 その時に、「唐土の鳥が日本に渡らぬ先に 七草なずな ホーホケキョ」と唄 いながら七草を叩くのだそうです。 (土地土地によって、多少の違いがあるようですが・・・。) 7日の朝に、これを入れてお粥を炊き、神様にお供えしてからいただきまし ょう。 熱くても吹き冷ましてはいけません。 御利益が逃げてしまうからでしょうか、禁忌とされています。
7日の朝のメニューは、これで決まりです。 前日には、七草のうち、ひとつでも、探しに出かけてみてはいかがですか? 私も、今年は足をのばして、歩いてみようと思っています。 根を引くことも、縁起がいいのですもの。 今年もみんな、健康な毎日が送れますように・・・願いを込めて。
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