●肥後絣現在は熊本市内で生産されていますが、もともとは近郊農村の自家用として織られていたもので、肥後木綿といわれ素朴な縞模様と堅固さが特長ですが、木綿絣はこの肥後絣に限らず最近では都会の婦人にも人気があるようです。
●天草更紗さらさ(更紗)の語源はポルトガル後Saracaから出たとも、印度の地名Suratから出たともいわれますが定説はないようです。古くは佐良佐、血紗、紗羅紗とも書き、中国名では華布、印華布とも記しています。また、昔ポルトガル人によって暹羅から輸入されたもので暹羅染、沙室染ともいわれました。これには染更紗、描更紗、片面捺染、両面捺染、抜染などの種類があります。昔はすべて輸入品でしたからその国名をとってジャワ更紗、インド更紗、エジプト更紗、ペルシャ、支那、ドイツ、ロシヤ更紗、などとその国独自の色彩模様で珍重されました。後には逆に日本から各国へ輸出するほどその生産は盛んになったときもあります。展示会の天草更紗は異国情緒豊かな古典調で、近年天草サラサ染として女帯側その他の品々を生産しています。
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