●津軽木綿(弘前手織)弘前市内とその近郊農村で織られたもので、広く野良着として使われました。初めは紺、黒、浅黄の無地に染めた木綿織物で、昔は村の婦人たちが手織の麻布を持って町の市日に出かけてゆくと、木綿屋が紺や浅黄の色無地の働着用木綿ととりかえてくれたといわれます。麻の着物から木綿着へと移り変わる時代の織物の一つで、近来は丹前や七分の上っ張りとしてわずかに残っています。
●刺しこぎん刺しこぎんは青森県弘前市付近を中心に、中、南、北の各津軽郡の農村で行われた土地独特の風習に育った民芸品で、そのすぐれた刺繍技術は世界的に認められています。半年を雪に埋もれて暮らす津軽の主婦や娘たちは、野良着の胸と肩の部分を麻地に木綿糸をもって、精巧な幾何学模様を刺しつづけました。それは質実ではありますが、不思議にも独特の風趣とパターンの華やかさを表わしており、しかも生地を万遍なく補強した強靭な労働着でもあったのです。その刺繍技法を、新しい材料により今日の用に生かそうとして成ったのが、津軽こぎんといわれる小物類ですが茶羽織、帯地などもあります。
●南部裂織
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